新進女優・芋生悠。小泉今日子の舞台で好演、ハスキーな声が中森明菜を彷彿
今月28日に公開される映画『ソワレ』でヒロインを演じる新進女優・芋生悠(いもう・はるか)。プロデューサーへと転身した小泉今日子の舞台で好演し、今回のヒロイン抜擢と大きく期待される本格派だ。女優業5年目にして飛躍を感じさせる今、その覚悟に迫る。
豊原功補と小泉今日子らが立ち上げた新世界合同会社の初のプロデュース作品『ソワレ』(今月28日公開)で主演を務める22歳の新進女優・芋生悠。先月末公開の映画『♯ハンド全力』でも存在感を見せつけた新星は、表現者としてひた向きかつ貪欲だ。
芋生:熊本で空手に打ち込む少女時代を過ごしました。でも、選手として挫折した時、自分には何も残っていない空しさに襲われました。そんな折に救われたのが、美術の授業で描いた自画像。文集の表紙にもなり、表現することの喜びを味わったんです。
映画や舞台でキャリアを積み、女優として5年目を迎える今、飛躍を誓う。
芋生:小泉今日子さんをはじめ、信頼できる方々がしっかりと支えてくださった作品。そんな中で一番未熟な自分がなすべきことは、本能のまますべてをさらけ出してやり切ること。そう覚悟を決めて臨みました。これから体が動く限り女優として生きていきたい。その幕開けとなる作品になったと思います。
そう語りながら、タイトルの「ソワレ」に自分の位置を重ねる。
芋生:『ソワレ』は日暮れ後、日が昇るまでの間。でも、その時間こそ明日を迎えるために全力で生きることが大切だと思います。撮影中は無我夢中でしたが、試写を見たら、これまでの人生のいろんな光景や人の顔が浮かんできた。それくらい自分をぶつけた作品なので、こうした時期ですが、映画館でじっくりと味わってもらえたら嬉しいです。
ハスキーボイスと大人びた表情が大スター・中森明菜を彷彿とさせる。「私も小泉さんも大ファンで、2人でカラオケに行くと一緒に明菜さんの曲を歌っています(笑)」とも語る注目の新星は、コロナ禍のシネマに夜明けを告げる明けの明星となる。
【芋生 悠】
’97年、熊本県出身。第3回「ジュノン・ガールズ・コンテスト」でファイナリスト選出。’15年、女優としてキャリアをスタート。豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らが立ち上げた映画製作会社・新世界合同会社の第1回プロデュース作品『ソワレ』(今月28日公開・テアトル新宿ほか)で村上虹郎とともに主演。ヒロイン・タカラを演じる
撮影/ティム・ギャロ スタイリング/千葉 良 ヘアメイク/石邑麻由 ペーパーフラワー/掘越沙織 取材・文/宮下浩純(本誌)
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