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仕事終わりに遠出できる限界点は? 東京からどこまで行けるか調べてみた

―[シリーズ・駅]―
 週末を利用して旅行するとき、ほとんどの人は土日を使った1泊2日という日程だろう。だが、モノは考えようで金曜日の仕事終わりにそのまま出発できれば2泊3日となり、土曜日は朝から現地で観光を楽しむことができるはずだ。  そこで今回は「仕事終わりに遠出できる限界点」というテーマで、終業時間別に飛行機や鉄道を使ってその日のうちに東京からどこまで行けるのかを調べてみた。

18:00終業の場合の場合(※18:30までに東京駅到着)

①東京18:31発→浜松町18:37着/18:41発→羽田空港第1ターミナル19:03着/19:40発→[JAL529便]→新千歳空港21:15着/21:31発→[快速エアポート215号]→札幌22:11着/23:05発→[特急カムイ47号]→旭川0:30着 924.4㎞ ②新千歳空港21:15着/21:31発→[快速エアポート215号]→南千歳21:34着/21:42発→[特急とかち9号]→帯広23:48着 856.3㎞ ③東京18:31発→浜松町18:37着/18:41発→羽田空港第1ターミナル19:03着/19:55発→[JAL925]→那覇空港22:25着 1563.1㎞
羽田空港

羽田空港

 朝、オフィスに出勤して働くサラリーマンであれば、残業がなければ18時までに定時終業となる人も多いだろう。この時間からならコロナで減便になっている現在も、飛行機で地方へ飛ぶことできる。
帯広駅

帯広駅

 北海道なら時間帯的に新千歳行きの便しかないが、そこから快速と特急を乗り継いで旭川まで行くことが可能。道東方面なら釧路行きは無理だが、最終の特急とかちに乗って帯広までは行ける。
那覇市街

那覇市街

 一方、南の限界値は那覇。すでに時間が遅く空港から北谷や名護に向かうバスは終わっているが、モノレールは運行しているので那覇市内に向かう分には問題ない。  新幹線利用のルートはあえて書かなかったが、東京発なら新函館北斗、秋田、新庄、金沢、博多が運行している。博多以南の九州新幹線にしても、羽田から福岡空港まで飛行機で行けば、乗り継ぎできる時間に着くので心配ない。もともと公共交通手段が極端に少ない僻地はともかく、地方の主要都市であれば仕事終わりでもかなりの地域に当日のうちに行くことができるはずだ。

19:00終業の場合の場合(※19:30までに東京駅到着)

①東京19:34発→浜松町19:40着/19:43発→羽田空港第1ターミナル20:05着/20:40発→[JAL531]→新千歳空港22:15着/22:35発→[快速エアポート225号]→札幌23:15着/23:22発→岩見沢0:04着 852.7㎞ ②札幌23:30発→小樽0:16着 841.1㎞ ③東京19:34発→浜松町19:40着/19:43発→羽田空港第1ターミナル20:05着/20:30発→[SFJ89]→北九州空港22:10着/22:30発→[バス]→小倉駅23:06着/23:11発→[特急ソニック60号]→博多23:59着/0:11発→久留米1:05着 889.8㎞ ④北九州空港22:37発→[バス]→朽綱駅22:53着/23:02発→行橋駅23:13着/23:20発→[特急ソニック59号]→大分駅0:35着 797.1㎞  働き方改革で残業が大幅に減った職場でも、1時間ほど会社に残って仕事をする日も珍しくないだろう。それでも18時終業同様、北海道はフライトにまだ間に合う時間だ。
岩見沢駅

岩見沢駅

 ただし、すでに旭川や帯広に向かう最終の特急が出た後で、到達可能な限界点は小樽、それと札幌の北東約40キロに位置する岩見沢となる。  これに対して南も飛行機を使うことで九州には行くことができる。ただし、羽田発福岡行きは最終便が出てしまった後になるため、北九州空港へのフライト利用する。
久留米駅

久留米駅

 ちなみに北九州空港から飛行機の到着に合わせて小倉駅など各方面にバスが運行。博多行きの特急ソニックを利用すれば、博多から普通列車に乗り換えて福岡県南部の久留米まで行くことができる。  また、福岡方面ではなくそのまま南下するなら北九州空港から朽綱駅行きのバスに乗り、そこから普通列車で行橋駅まで移動し、そこから特急ソニックに乗れば別府・大分のホテルに同日中にチェックインすることも可能だ。
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20時終業でも心配無用
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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