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社長の言動でわかる「倒産・リストラするヤバい会社」の予兆TOP10

 新型コロナウイルスの感染拡大は収まる気配はなく、経済状況の逼迫は拡大の様相を見せている。企業の倒産は右肩上がりで、厳しい舵取りが予想される。窮地に瀕した会社が出す「サイン」とは何か? 予兆を見抜く術は?
[会社がヤバい!]を見抜く

※写真はイメージです(以下同)

倒産経験者300人調査でわかった倒産・リストラの予兆とは?

 社長を見れば、その会社がわかるもの。倒産の予兆を探るには、まずは社長の異変を見逃してはならない。過去に勤務先の倒産やリストラを経験した300人を対象に、アンケートを実施(※詳細は文末参照)。社長について最も多かった回答は「銀行との打ち合わせが増えた」(90人)で、金策に奔走する姿がうかがえる。  数々の中小企業を相手に資金繰り・事業再生支援を手がけてきた道家健一氏は、社長たちの重症な“資金調達病”を指摘する。 「まず先に本業の立て直しが必要なのに、何が原因で赤字になっているのか現状把握をせずに、『僕の仕事はとにかく資金調達!』と金策に走る社長は多いです。これでは、止血をせずにただ輸血をしているようなものです」  しかし、輸血も容易ではない。 「社長を社内で見なくなった」(84人)、「社長が終日外出する日が増えた」(66人)という声からは「治療」のために外部の知恵を頼る倒産寸前の社長の姿が見えてくる。 「中小企業の経営者には数字が苦手な人が多く、利益をちゃんと把握できていない。資金繰り表を作ったことがない会社なんてザラで、税理士の協力を得られない会社も多い。  そうなると、どのように経営改善していいかわからず、社長がコンサルに頼ったりセミナーに行ったりするケースもよくあります。こうしたことも、予兆の一つかもしれませんね」

社長が「精神論を言いだした」

 そんな努力が実を結ばないときに陥るのが、「精神論を言いだした」(56人)、「社長が怒る姿を見た」(54人)、社長が「『イノベーション』などカタカナを使いだした」(25人)といった状態だ。特定社会保険労務士の内藤秀和氏はこう分析する。 「これは、一言で言うと『具体的に話さなくなった』、『論理的でなくなった』ということです。もはや自信を持って具体的な経営戦略が立てられなくなっていることが、要因として考えられます」  自分の会社ももしかして……改めて周囲を見回してほしい。
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社長がこうなるとヤバい10
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