脱サラして「クラフトコーラ」に魂を売った男・小林隆英の店にはなぜ行列ができるのか?
――シロップの中身に漢方を取り入れたということですか?
小林:無理やり漢方を入れたわけではなくて、漢方の“製法”を参考にしてみたんです。世の中にある一般的なクラフトコーラは、シロップとすべての材料を一緒に煮込んでいるのですが、そのせいでどうしても味がベタッとしたコーラ味の砂糖汁のようになってしまう。
そこで、素材を一斉に煮込むのではなく、特殊なやり方と順番で素材に“火を入れる”という手法を取るようにしたんです。これによって、素材が持つ本来の味わいや香りが引き立つようになりました。
――“火を入れる”という表現が気になります。具体的なレシピは企業秘密ですよね?
小林:そうですね(笑)。“火を入れる”という作業も含めて、工程については秘密にしています。技術が流出してしまうことを防ぐためでもありますし、工程自体も難しくて高度なので、レシピを公表してもマネできないと思います。
※9/29発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【Takahide Kobayashi】
’89年、東京都生まれ。広告代理店で働く一方、趣味でコーラ作りに熱中するように。’18年、世界初のクラフトコーラ専門メーカー「伊良コーラ」を立ち上げ、移動販売を開始。’20年2月からは東京・下落合に路面店をオープンさせた
取材・文/瀬戸大希 撮影/鈴木大喜
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