更新日:2020年10月10日 12:56
ライフ

ペンギンパッケージのクールミントガム発売60周年記念 スティックガムの現在をロッテ広報に聞いた

ペンギンは会社からもお客さんからも結構愛されている

 しかしそんな経緯にも関わらず、近年のものではパッケージのペンギンはどこか目立たなくなった印象があるが……。 「パッケージデザインの変遷を見て頂けると、パッケージの側面であったり正面であったりとペンギンの入り方はいろいろと変わっております。2014年以降のデザインでは、むしろペンギンが正面パッケージに載るようになりました。お客様の声などを聞いてみてもペンギンのイメージが非常に強く、またペンギンをモチーフにしたグッズなどが発売された際には非常に好評であることなどから、弊社にとってもお客様にとっても『ペンギンは大切な資産である』と感じています」  言われてみれば、その数こそ減ったものの、それまで側面にいたペンギンが2014年のリニューアルを期に、正面に登場するようになっている。実はペンギンは、メイン級の扱いへと「昇進」していたのだ。
2004年3月クールミントガムクラシックタイプ

2004年3月クールミントガムクラシックタイプ

2014年4月リニューアルされたクールミントガム 1匹だから減った印象なのだろうか

2014年4月リニューアルされたクールミントガム 1匹だから減った印象があるのだろうか

なぜ近年、粒ガムが増えているのか?

 だが近年、コンビニやスーパーのガムコーナーを見ても、その多くは粒タイプのものが増えている。クールミントガムを筆頭とした板ガムタイプのものがラインナップから少なくなっているのはなぜなのだろうか。 「板タイプのものは粒タイプのものよりも大きいため、口を大きく開けて食べることになります。人前で口を大きく開けることに抵抗を感じる方が増えたことが要因なのかもしれません。 とはいえ、改めて食べて頂くと『板ガムは食感もいいしおいしい』という感想も多く頂いています。最近ではペパーミントの香り豊かな風味の「グリーンガム」も人気です。1990年代後半から粒タイプの商品がヒットして、「粒ガム=現代的、板ガム=昔のもの」というイメージになっている現状がありますが、これは板ガムが嫌いになったというよりも、粒ガムへの親しみが強くなったということではないかと考えております」  ’90年代ころから、ガムの消費者に女性が多くなったことも粒ガムの需要が増えたということだろうか。しかし形状の違いによりその味わいは異なる。60周年の機会に改めて、板ガムの味わいを思い出してみるべく口にしてみるのもいいかもしれない。 <取材・文/松本果歩 画像提供/ロッテ>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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