恋愛・結婚

コロナ禍で結婚式やるべきか?「キャンセル料100万以上」で下した決断

コロナは収束せず、再び延期か中止の判断を迫られる

招待状 しかし8月・9月になり、演劇やイベントなどが慎重に再開しはじめたとはいえ、決して「コロナが収束した」とは言えない状況が続いていた。 「10月上旬の結婚式さえも、果たして予定通りやっていいのかが微妙な空気になっていきました。僕の両親も妻の両親も中止したら? と言い始めて。延期するにしても、いつやれるかわからないし、僕らも招待客もお互いにしんどいんじゃないか、と。  僕ら夫婦も同じ気持ちではありましたが、とにかくキャンセル料がエグくて……。何もしていないのにキャンセル料として100万円以上を式場に支払わないといけないというのは納得できませんでした」 たとえ結婚式を中止したとしても、記念に結婚写真は撮りたいと考えていた橋本さん夫婦。しかし写真を撮るにしても料金や調整が発生するため、「結婚式を予定通りやっちゃって、当日写真も撮影する方が最終的に安そう」という判断になったのだという。 「中止という決断はこれまで様々な打ち合わせや衣装合わせなどをやってきた経緯を考えると避けたかった、というのもあります。節目をちゃんと作りたかったのもありますね」

「親族のみ」で小規模に

 結局、50人以上の招待客を会場に集めるというのはできないと判断。規模を縮小し、「親族のみ」の結婚式にすることで話はまとまった。 「招待状を送っていた会社の人や友人は残念そうではありましたが、『俺たちが決めることではないから仕方ないよ』『またみんなで集まろうね~』って言ってくれる人ばかりだったので救われましたね。  結婚式自体は親族のみでも楽しかったです。もちろん本音を言えば友達も呼びたかったですけど……。それよりも1年半前の5月くらいから準備していたから、『やっと終わった!』という気持ちの方が強いかもしれません」  最終的に、小規模での結婚式・披露宴に変更することでキャンセル料も発生せず、楽しい時間を過ごすことができた橋本さん。通常よりも長い期間をかけて結婚式の準備をしたことでの疲れはあるものの、「やって良かった」と思えたというのは何よりの救いだ。<取材・文/松本果歩>
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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