スマホの覗き見トラブル。電車内の他人から「友達リクエスト」が届くコワさ
電車内では、乗客のほとんどが虚な目をしてスマホを眺めている。ネットニュースをチェックしている人もいれば、TwitterやFacebookなどのSNSを更新している人もいる。
一時は新型コロナウイルス感染拡大の影響から客同士のソーシャルディスタンスが確保されていたが、現在では通勤ラッシュ時の混雑も戻ってきた。否が応にも隣接する客のスマホ画面が目に入ってくることもあるが、ちょっとしたトラブルに見舞われることも……。
東京都内在住の団体職員・辻村幸子さん(仮名・20代)が話す。
「4人がけのボックスシートでSNSをしながらウトウトしていたのですが、ハッと気が付いた時、向かいの席に座っていた男性のスマホに、私のSNSのアカウントが表示されていたんです。一瞬、何が起きたかわかりませんでしたが、私が寝落ちした後、男性が私のスマホを覗いたんでしょう。SNSは本名ではやっておらず、友達と結構キワどいトークをしていて、恥ずかしくなってすぐ席を立ちました」(辻村さん)
実は辻村さん、別のSNSを巡って、同じようなトラブルを経験していた。
「通勤時に実名で登録しているSNSを使っていたところ、突然“友達リクエスト”が届きました。見知らぬ男性からのものでしたが、リクエストはすぐに消えました。なんだろうと思っていたんですが、ふと顔を上げたら、その男性が立っていたんです。私のスマホに表示された実名を調べて、私のSNSを覗いていたら間違って友達リクエストを送ってしまったのだろうと思いますが、気持ち悪くて」(同)
横浜市内の商社勤務・橋本雄一郎さん(仮名・30代)は、隣同士になったサラリーマン風の男性のある行為のせいで、朝から不愉快になったという。
「満員電車で、つり革につかまって立っていたところ、隣にいた男性が、しきりに私の方を見てくるんです。トラブルになるのも嫌だから目をつむっていたんですが、ふと気がつくと、私のつけている腕時計の値段を、スマホで調べているのが目に入りました。なんだコイツって感じで睨んでいると、さっと目を伏せて、次の駅で降りていきました」(橋本さん)
橋本さんは後日、同じ時間帯の電車でこの男性を目撃するが、この時も隣り合った初老の男性がつけた腕時計をチラチラ見ては、スマホを使って値段を調べていた。スリのための品定めをしているのかと思いきや……。
「私の腕時計は“タグ・ホイヤー”という海外ブランドのものですが、男がつけていたのは国産高級時計。値段は私の時計の方が上でした。後日、男がチラ見していた初老の男性は、国産腕時計でもう少し値段が落ちる時計でした。
すると男は腕をまくり、時計が初老の男性に見えるようにしていたんです。自分の方が高い時計をしていると威張る、こんなバカなことを毎朝繰り返しているんでしょうね」(同)
SNSを覗き見されて「友達リクエスト」が届く
隣の客に私物の値段を調べられていた
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