ライフ

ユニクロのマフラーが凄い。1500円なのに「ブランド品と間違うくらい」

69/108 ウールブレンドブラッシュドマフラー(ユニクロ)1500円

MBのヘビーユース108

ウールブレンドブラッシュドマフラー(ユニクロ)1500円

 ユニクロのマフラー、昔はひどいものでした。ペラペラの素材なうえに毛羽立ちやすく、サイズも小さくて、みすぼらしい印象。それがレディスを中心に年々少しずつ改良され、今年のモデルはついに「ブランド品と間違うくらい」になりました。  かつては巻くのに苦労するくらい生地を節約した小ぶりサイズが多かったのですが、最近は2mを超える大判タイプが主流になり、豪華な印象に。特におすすめはJWアンダーソンとコラボしたこちらです。  ウールとアクリルを混紡した素材はどこからどう見てもモヘア。今シーズンはモヘア素材のストールが大流行しています。アクネジルサンダーなどトップブランドがこぞってフワフワのモヘアストールを展開。モヘアとはもともとアンゴラヤギの毛を使った素材のこと。高級素材の一つでブランドスーツなどでもツヤ出しの素材として混紡されることも多い。ウールよりもツヤが強く、さらにフワフワとした独特な風合いになるので、一枚でも十分にアクセントになるところが魅力です。 MBのヘビーユース108

本物と間違うくらいリアルな質感

 値段はウールと比べて高くなりがちですが、ユニクロはアクリルを上手に使い「モヘア風」の素材を作ることに成功。フェイクモヘアですが、本物と間違うくらいリアルな質感。しかも1500円という格安で実現しました。ロング丈のコートに合わせても十分すぎるほどのボリュームで、冬スタイルのアクセントとして楽しめます。  色使いも無地ではなく、グラデーションボーダーを採用。起毛感により色みはボケて柔らかくなっており、アクセントになりすぎないタッチに。マフラーは派手な色合いのものも多いですが、色みが強いと男性は抵抗を感じがち。ビジネスシーンの着こなしにはそぐわないものも少なくありません。かといって無地では地味になる。そのため、こうしたダークトーンで柔らかい色合いのものがおすすめ。ナチュラルな印象で、ビジネスシーンのスタイルでも手軽に馴染ませることができるはずです。  ユニクロはデザイナーコラボをはじめ、コロナ禍も積極的に攻めの姿勢。独り勝ち状態ですが、商品を見るとそれも納得。良品格安で他の追随を許しません。 商品、衣装/すべて私物 撮影/林 紘輝(商品) 岡戸雅樹(人物)
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

MBの偏愛ブランド図鑑

今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介


最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>

ユニクロやGUでもおしゃれな人は何が違うのか?

試し読みはこちら
幸服論――人生は服で簡単に変えられる

自信は服で簡単につくることができる!



最速でおしゃれに見せる方法 【電子限定特典付き】

誰も言葉にできなかった「男のおしゃれ」の決定版。電子版特典として、MBのコーディネート・80スタイルを追加収録!

【今週の掘り出し物】
MBのヘビーユース108オリジナルでリングを作りました。天然石を入れたモデル、ここ数年のトレンドではアクセサリーが大人気。来年もこの波は続きそうですよ。

おすすめ記事