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ユニクロとのコラボも復活「ジルサンダー」が人気の理由

66/108 テーラードジャケット(Jil Sander)18万2000円

MBのヘビーユース108

テーラードジャケット(Jil Sander)18万2000円

 現在、ファッションブランド「ジルサンダー」の人気が飛ぶ鳥をも落とす勢いです。ユニクロもこのたび、ジル・サンダー氏とのコラボレーション「+J」が復活、今後はさらに話題になるでしょう。  そもそも現在のジルサンダーのデザイナーは創業者であるジル・サンダー氏ではなく、ルーク・メイヤールーシー・メイヤーの夫婦2人体制。ルークは元シュプリーム、ルーシーはルイ・ヴィトンなどのハイブランドを経験した人物。ハイブランドとストリートいずれの感覚も備えた新しいデザイン観を持つのが現在のジルサンダーであり、ほかにないハイブリッドなデザインが人気を集めています。 MBのヘビーユース108 こちらはハイブランドらしい美しいテーラードジャケット。しかし、実は通常、スーツにあるはずのラペル(下襟)がないノーカラー。スーツの象徴であるラペルがなくなり、ブルゾンライクな印象になっているのが大きな特徴です。  ほとんどのノーカラージャケットはカジュアルに作られていて、スーツ然としているものがありません。肩パッドはなく、芯もなく、柔らかいカットソー素材などで作られたものがほとんどです。  ところが、ジルサンダーは高い技術力でテーラーのような美しい作りとシルエットを実現。着用すると、まるでオーダーメイドの高級スーツのような見え方に。そして、いかにもハイブランドらしい寸分の隙もない存在感に仕立て上げられているところを、“あえて”ラペルを取り除いています。

今が旬の「ハイブリッドアイテム」

 高級スーツをきちんと作って、その上でストリートライクにラペルをカスタム。まさにハイブリッドなアイテムになっているのですね。さらにセットアップのパンツはワイドシルエットでラフな印象なのに、作りや素材感は本物志向という面白いアプローチになっています。  もちろんそんな細かいことを知らずとも、羽織ってみると違いを誰もが明らかに感じるほどの風格があります。よほどデザイナーも気に入ったのか、このシリーズは昨シーズンから「定番」としてリリースしており、この冬は同じ素材でコートも製作。今が旬のハイブランド、もし見かけたら試着だけでも。必見です。 商品、衣装/すべて私物 撮影/山川修一(商品) 岡戸雅樹(人物)
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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