原田さんがそう語るのには理由がある。それは、コロナの影響で新製品のリリースが遅れた影響で激務が続いているというのだ。 「ここ最近の就業時間は朝8時から終電で下手すれば深夜2、3時まで帰れないこともあります。休みは週に1度あればよいほうで、11月前半は10日連続で出勤していました。本社からは『これ以上、残業をしないでくれ』と言われているのですが人手不足なのにどうしろと。そんな激務の中で、派遣社員の管理までとても手が回りません。 　他にもエンジニアに困った派遣社員がいて。下手に真面目すぎるのか先日は巻物のような長文の相談を社内メールで送られてきたんですよ。業務相談だったので最初は真面目に返信していたのですが、だんだん面倒臭くなってきたので電話で聞いてあげたんです。そしたら、翌日から時間関係なく電話がかかってくるようになってきて。深夜1時に着信があったときはさすがにビビりましたね……」 　人手不足な職種な上に激務をこなす原田さんVSモンスター派遣社員。管理する派遣社員が変わったとはいえ、まだまだ悩みは尽きなさそうだ。＜取材・文／結城＞