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古着倉庫で見つけたジャケット5000円が凄い。今、同じもの作ったら5万円以上

70/108 ジャケット(L.L.Bean)約5000円

MBのヘビーユース108

ジャケット(L.L.Bean)約5000円

古着ってなんか嫌だな」と抵抗感を抱く方は意外に多いようです。主な理由としては「誰かが袖を通したものが嫌」「不衛生そうなにおいがする」「デザインが古く、おしゃれがしにくい」といったところでしょうか。しかし、これらは一部誤解があります。  まず「誰かが袖を通したものが嫌」。実は古着屋さんに並ぶ服の中にはそれなりの数、「新品」が存在します。お古のように見えるものも実は誰も袖を通していないデッドストック品(売れ残って倉庫に眠っていた服)であることも。  また、古着のあの独特のにおい、あれは防虫剤によるものです。大量に保管する古着に虫がつかないようにするための処置であり、不衛生なにおいではありませんし、使っていくことで消えていきます。 MBのヘビーユース108 さらにデザインが古いと考えている人もいるでしょうが、トレンドは一定周期で繰り返すことが多く、昔の服でも現代風なデザインのものはたくさんあります。  たとえば、今のトレンドは’60年代を模倣しており、タイダイ柄やブーツカット、ミリタリーデザイン、そしてサステナブルなどはヒッピームーブメントとも符合する。

今、同じもの作ったら5万円以上

 かくいう私もトレンドライクなデザインと高級な仕立て服が格安で手に入るため、古着が大好き。  このジャケットは’90年代のアメリカ、L.L.BEAN。風合いのいい厚手のウール素材は当時、かなりの価格だったんじゃないかな。着丈が少し長いクラシカルなデザインは今のトレンドでも文句なし。’80年代まで遡ると北条司ばりの肩パッドがいまいちで合わせにくいのですが、この時代のジャケットだとナチュラルショルダーで今でも着ることができます。  柄使いや細部のポケット、作りなども高級ブランドならでは。今、同じものを作ったら5万~6万円じゃ済まないでしょう。倉庫で長く眠っていたせいか毛羽立ちもありますが、それも高級素材だからこそ、あまり安っぽい風合いになっていない。  こちらは千葉の、とある古着倉庫で見つけてきたものですがなんと価格は5000円。これだから古着はやめられない。賢く、安く、モノを手に入れる方法としても、サステナブルな意味でも古着、おすすめですよ。 商品、衣装/すべて私物 撮影/林 紘輝(商品) 岡戸雅樹(人物)
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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