帰省のトラウマ。久しぶりに再会した彼から、まさかの“お願い”
今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、年末年始の帰省を躊躇している人も多いはずだ。だが、コロナ関係なしに、帰省をする気が全くないという人もいる。
神楽ゆかさん(27歳・仮名)は去年、「帰省した際に悲惨な体験をした」とか。いったい、何があったのか。
神楽さんは現在、東京住まいでOLをしているが、生まれは北海道。年末年始は「寒いし、繁忙期で航空券も高いから」と、帰省しないことが多かった。だが、去年の年始はある理由から久々に帰省したという。
「急に幼なじみから『お前、年末年始帰って来ないの?』って連絡があったんです」
その幼なじみとは、神楽さんの一歳年上の男性で、昔片思いをしていた相手だったそうだ。
「昔は子どもだったし、告白してフラれたら気まずいからってアピールすら出来ませんでした。田舎はすぐ噂が広がりますし。それで、そのままお互い上京してLINEは知っている程度の関係だったんです。それが、いきなり地元で飲みの誘いって……なんかちょっとテンション上がっちゃって」
確かに、幼なじみと数年ぶりに再会し、そのままゴールインなんて話は何回か聞いたことがある。
「ちょうど彼氏もいなかったし、チケット代は痛かったけど帰省することにしたんです。なんだか浮かれちゃって、帰省前に美容院に行ったり、ネイルケアを頑張ったりしました。“前よりキレイになったな”って思われたいじゃないですか」
新しい洋服も購入し、再会の日を待った神楽さん。待ち合わせに指定されたのは、地元でも穴場なカジュアルレストランだった。
「久々に見る彼は、やっぱりかっこよかったんです。LINEのアイコンを見る限り一切容姿の衰えもなかったんだけど、実物の方が良くてニヤニヤしちゃいました。とりあえずビールで乾杯して、お互いの近況とか話しあったんです」
仕事のことや現在住んでる地域のことなどを色々話した二人。1時間ほどしたところで、ついに「今、彼氏いるの?」と聞かれたという。
「ついにきたーーー!って感じでしたね(笑)。わざわざ幼馴染と会うには、店のチョイスも頑張ってくれている感じだし、これはワンチャンあるかも? って。だから上目遣いで『今はいないんだよね。全然出会いもなくて』と答えたんです。それが、彼の反応は『ふーん』だけで薄い。あれ、何か私の期待してた反応と違うなぁと」
神楽さんが困惑していたら、彼が急に笑顔になり『紹介したい人がいるんだ! いま、着いたみたい!』と、エントランスに出ていったという。そして、連れてきたのが――。
「女だったんです。なんていうかハムスターみたいな小さい女。確かに可愛い顔はしてたんですが、知らない顔だったんで私もキョトンとしてたんです。そしたら、いきなりハムスター女の肩を抱いて『今度結婚する嫁のななちゃん』って言うんです。もう全然意味がわからなくて、『はぁ……』としか言えなかったです」
昔の片思い相手から飲みに誘われて…
「今彼氏いるの?」の言葉に期待していたら…
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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