お金

個人投資家の9割が株で負けている理由。塩漬け、逆張り、割安株投資/足立武志

「億り人」達成には「バブルに乗る」「成長株投資」が大切

 そんな足立氏が、株式投資の世界では夢のゴールとされる「億り人」になるために必要な条件は次の4つだという。 1 タネ銭を増やす 2 バブルを徹底活用する 3 配当収入より値上がり益 4 割安株より成長株 「投資でお金を増やすためにはタネ銭が多いに越したことはありません。さらに株式投資には、お金を増やしやすい時期とそうでない時期があるのです。2020年のコロナショック以降は、コロナのせいで社会が大きく代わり、リモートワークや巣ごもり消費関連の上場企業の株価がバブル的に上昇しました。そういったバブルの初動段階にうまく乗ることも株で1億円の資産を築くためには必要です。  さらに、株式投資で大きく儲けるためには、やはり、配当収入や株主優待といった定期的にもらえる収入よりも、株価そのものが2倍、3倍と大きく値上がりする必要があります。そのためには、業績に比べて株価が割安な株よりも、毎年増収増益が続き、投資家からも注目されている成長企業の株を買うほうが大きな利益を狙いやすいのです」  たとえば、毎年売上や利益が20%ずつ増加している企業の場合、1×1.2×1.2…とその20%成長が4年続くと、売上高も利益も2倍以上に増える。売上や利益が2倍に増えれば株式市場が同じ状態なら、株価も2倍になってもおかしくない。その企業の売上がもっと大きく伸びそうだ、という投資家の期待が強い場合、株価は「未来を先取りする性質」があるため、2倍以上に上昇する可能性も高い。これが増収増益の続く成長株に投資する醍醐味なのだ。 「冒頭で紹介されたエムスリーなどが顕著な例ですが、企業が成長を続けていて、投資家の期待感が高まり、しかも株式相場がバブルの状況になれば、成長株は期待先行で株価が10倍高することもあります。そうした成長企業の株価上昇に順張りでついていくのが、もっとも効率よく株で資産形成する近道といえるのです」  株式投資でしっかりお金を増やせる人になるためには努力と経験が必要なのだ。
足立公認会計士事務所代表 公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー 株式会社マネーガーディアン代表取締役 個人投資家の「困った!」を解決する公認会計士。1975年神奈川県生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士として個人投資家向けに有用かつ実践的な知識・情報をコラム、セミナー、書籍、ブログ等で提供。 楽天証券の金融情報サイト・トウシルのコラム「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」の連載は実に11年、570回に達する。 『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』(ダイヤモンド社)など、株式投資本の著書10冊超、累計発行部数は20万部超。ベストセラー株式投資本の著者としても、多くの投資家の支持を集めている。 株式投資スクリーニングソフト「マーケットチェッカー2」の開発にも関わる個人投資家でもある。 ・公認会計士足立武志ブログhttps://kabushiki-adachi.com/ ・無料メールマガジン「上位10%の負けない株式投資」http://makenaikabushiki.com/lp_mail/
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