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「初詣を年内に」ってご利益あるの? 分散参拝を勧める神社に聞く

年内の参拝でも問題なし

参拝 初詣を三が日以降ではなく、年内に済ませようという動きも広がっている。密を避けることを目的に、福岡神社庁から始まったと言われる「幸先詣」がそのひとつだ。2016年に人気を博したNHKの大河ドラマ「真田丸」のゆかりの地としても有名な真田神社に話を聞いた。  まず、いつまでのことを初詣というのか聞いてみると、担当の荻原さん(男性)は「通常は三が日に、ということですね」と話す。年内にお参りを済ませる幸先詣と初詣に、ご利益の差はあるのかについては「ご利益ということではないですね。これまでも年内に一年の感謝をお伝えに来られる“お礼参り”をなさる方もいらっしゃいました」といい、幸先詣は「年内に神様へ今年一年間の神恩を感謝し、新たな年のご加護を混雑を避けてゆったり願い、新年の『幸(さち)』を『先(さき)』に戴くという意味のものです」とのこと。お礼参りと初詣がハイブリッドになった新しい生活様式下での新しい参拝の形のようだ。

密を避けた参拝を

 神社などに訪れる人は「新しい参拝方法」と言われると、歴史が浅く無意味に感じるかもしれない。しかし、現在の形での初詣は明治時代にはじまったという説もあり、歴史ある神社の参拝方法も時代とともに変わっていくものなのだ。  密を避けるという、初めてのスタイルでの新年を迎える。新しい参拝タイミングとともに、ご利益を受け取りにではなく、日々生かされている感謝を胸に新しい心持ちでの参拝をしてみるのもいいかもしれない。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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