仕事

モンスター客の対応に半日がかり。すぐに「謝罪」を選ぶ飲食店長の本音

出禁までに膨大な時間とマンパワー

警察 この一筆おじさんは、出入り禁止客のリストに載せたという。警察からも「早いところ出禁にしたほうがいい。日本には不退去罪というものがあるから、ゴネ出したらまた110番しても構わない」とアドバイスされた。  そもそも、他の客が110番通報するほどのことをやらかした人物である。Aさんは一筆おじさんの「俺を出禁にするなら、お前の名前を一筆書け!」という謎の要求に従ったそう。この紙に書いてあることをSNSで拡散される恐れはないのか……と筆者は考えてしまった。  もっとも、そうなった場合は一筆おじさんに対する社会的制裁が待っているはずだが。 「このような具合に酔った勢いでとんでもないことを要求する客は複数いますが、立ち向かった例は一筆おじさんのそれだけです。繰り返しますが、立ち向かう選択は謝罪するよりも時間とマンパワーを使います」

「客は何をしてもいい」という認識

 日本の接客業は「非常識な客が来たら」ということを未だに想定していない。  モンスターカスタマーという言葉自体は割と最近のものだが、その現象は何十年も前からある。にもかかわらず、根本的な対策をまったく講じていないチェーン店運営者にも非があるのでは……と感じてしまう。  無論、それ以上に一筆おじさんを始めとするモンスターカスタマーの罪は重い。彼の行為は明確な業務妨害ではないか? と考えながら筆者は取材を進めていた。「客は何をしてもいい」という認識をどこかで矯正しなければ、こうしたことはなくならないとも感じてしまった。  いずれにせよ、モンスターカスタマーは新型コロナに苛まれる飲食業者をさらに追い詰める存在である。<取材・文/澤田真一>ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
1
2
テキスト アフェリエイト
Cxenseレコメンドウィジェット
Pianoアノニマスアンケート
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白