カイジ、ドラえもん…マンガ&アニメは名言の宝庫
100万部突破の『超訳ニーチェの言葉』がコンビニにまで置かれているとはニーチェもびっくりだが、名言集は根強い人気がある。トルストイやら松下幸之助でもいいけれど、実は映画・音楽・漫画などポップカルチャーの金言のほうが心に残っていたりする。
50代なら、ボブ・ディランの「どんな気がする?=How does it feel?」(みうらじゅん氏がことあるごとに発する、「Like A Rolling Stone」の歌詞)だとか、映画『仁義なき戦い』の名セリフ群、たとえば「あんたは初めからワシらが担いでる神輿(みこし)じゃないの。神輿が勝手に歩けるいうんなら、歩いてみないや、のう!」あたりを挙げる人もいるだろう。
20~40代だと、もっとも身近な金言は、マンガやアニメのセリフではないだろうか。そこで20~40代の男性に、心に残る名セリフを聞いてみた。
さすが国民的マンガと言うべきか、まず多く挙がったのが『ドラえもん』(藤子・F・不二雄)。たとえば「きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ」は、大人になった未来ののび太が、現在の自分に向けた言葉。他にも、ドラえもんがのび太に言ったセリフは多い。
青年マンガで人気が集中したのは、『賭博黙示録カイジ』など福本信行氏のギャンブルマンガだ。「勝たなきゃダメだ…勝たなきゃ悲惨がむしろ当たり前。勝たなきゃ誰かの養分…」など、現実に立ち向かうシビアな金言が満載。福本作品からセレクトした『人生を逆転する名言集』という本まで出ている。
マンガ解説者の南信長さんが「逆説的名言の宝庫」だというのは、島本和彦氏の作品群。「お前は永遠に安全地帯の中でビクビクしながら生きていくつもりかっ!! 自分の墓穴くらい自分で掘れなくてどうする!?」(『無謀キャプテン』)などは、中年の心にグサリと刺さる。
アニメ評論家の藤津亮太さんは、「最近の作品では『コードギアス 反逆のルルーシュ』がすごい」という。06~07年、続編が08年に放映されたSFアニメで、DVD化もされている。「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある者だけだ」なんて、世界の指導者に聞かせたいセリフではないか。
以上はほんのサワリだが、週刊SPA!3/19発売号「人生に効く<漫画&アニメ>名セリフ集」で一挙紹介しているので、ご覧いただきたい。 <文/週刊SPA!編集部>
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