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コロナ禍の転職3か条。勝ち組は一部のみ、危険な転職先とは?

勝ち組は一部のみ。ニッチ化する採用条件

コロナ転職

写真はイメージです

 では今、企業が欲する人材とは? 藤村氏はこう分析する。 「専門性や語学力、豊富なマネジメント経験など市場価値の高さが要求されます。ミドル層の転職における年収の増減は半々といったところですが、成功例としては、市場価値の高いキャリアやスキルを持った人材が、IT、メディカル、物流・運輸など年収の上がりやすい業種とマッチするパターンが多く見られます」
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コロナ以前からグラフのような傾向はあったが、コロナ禍で加速。この流れはさらに続くとか

 逆に、未経験の職種や活況ではない業種に転職する場合、年収ダウンは覚悟すべきだという。また、「企業がミドル層に求める専門性がより高度化している」とは吉田氏。 「『人事畑一筋で、M&A後の人事システムの構築経験が豊富』や『銀行の資産運用の中でも不動産に特化』のように、“専門職の中の専門職”とピンポイント化しています。もしスペシャルな武器がなければ、そこそこ戦える武器を複数持っていないと、転職は今後、難しくなっていくでしょう。  また、厳しいようですが、中高年になって同期より出世が遅れているようなら、それは社会性や業務の処理能力など、なんらかの欠如がある証し。転職できても数年後に化けの皮が剥がれて早期退職のターゲットになる恐れがあるので、今の職場で足元を見直したほうが賢明です」  有事こそ、動くのならば、まず戦える武器を揃えてからだ。

転職3か条

・「即戦力×需要の高い業種」でマッチすれば年収アップは可能 ・人材育成の余力がないため、未経験の分野への転職は危険 ・専門性のないミドル世代は、転職市場で戦えない時代が到来
藤村諭史氏

藤村諭史氏

【転職コンサルタント・藤村諭史氏】 人材紹介サービスを行うエン エージェントのマネジャー。幅広い業界に精通し、人材支援のキャリアは10年以上になる転職支援のプロ 【人事ジャーナリスト・吉田典史氏】 主に、企業の人事・労務、労働問題を中心に執筆。著書に『悶える職場―あなたの職場に潜む「狂気」を抉る』(光文社)など <取材・文/週刊SPA!編集部>
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