コロナで看護師を辞めた女性「なにもかもボロボロでもう無理」
―[コロナ転職の地獄]―
新型コロナの感染拡大から約1年がたつも収束の気配はなく、日ごとに増える倒産、経営悪化、リストラのニュース。「泥船から逃げ出さなくては!」と焦燥感は募るが、今、転職するとどうなるのか? 昨年、看護師から派遣事務に転職した女性に話を聞いた。
夢をかなえたはずが、やむなく転職する無念
「ふと涙が流れて止まらなくなったんです」
それでも耐え忍んでいたが、ついに同僚看護師に感染者が出てしまう。感染の恐怖と隣り合わせの中で働くのは限界だった。
「休憩中や家にいるとき、ふと涙が流れて止まらなくなったんです。私がいなくなれば仲間がもっと大変な思いをするのはわかっていたけれど、なにもかもボロボロで、もう無理だと思いました」
病院退職後は派遣会社に登録し、現在は医療機器メーカーの事務に。年収は480万円から280万円まで下がった。しかし、今でも看護師の仕事に未練があるという。
「憧れて就いた仕事で、嫌で辞めたわけじゃない。でも、続けられなかった。テレビで医療現場が人手不足に陥っているというニュースを見るたびに、胸が締めつけられます。国には、そうなる前に職場や仲間と離れずにいられる制度を整えてほしかったです……」
ワクチンを接種したら看護師に復帰したいという田島さん。かなえた夢を手放す無念もまた、コロナ転職のひとつの地獄だ。
<私の後悔>
仲間が現場で闘っているのに辞めてしまった
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※2/9発売号の特集「コロナ転職の地獄」より
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