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コロナが怖くて会社を退職…80代の母親とギリギリの生活を続ける日々

介護の仕事に戻るつもりはない

 感染リスクの高さを理由に仕事を辞めたいと思う気持ちはわかるが、それでも辞めた後の見通しが甘すぎた点は否めない。彼もそのことは身に染みてわかっているようだが、「介護の仕事に戻るつもりはない」と話す。 「ワクチンの9割っていう信頼度は決して高くないですし、効果がどれくらい持続するのかだってハッキリしていないですよね。そんなんじゃ怖くて復帰できませんよ」

このままだと生活保護に頼るしかない

貧困

写真はイメージです

 しかし、老後貯金もなければ自身の年金の受給が開始されるのもまだまだ先のことだ。今後のことをどう考えているのだろうか? 「世間からは非難されるかもしれませんが母が亡くなった後は、生活保護に頼ることも考えています。けど、持ち家があると受給は難しいらしいので、そのときは処分することになると思います」  なんとか踏みとどまっていた生活がコロナ禍で転落へと向かっていく角田さん。彼のようにコロナのせいで人生が狂ってしまった人は、ほかにもきっと多いはずだ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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