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菅首相の周辺人脈に多い「愛光学園」OBたち。谷脇氏の検証委員会も後輩が担当

文春砲で谷脇氏は更迭。検証委員会は私情を排することができるか

NTT

写真/Adobe Stock

 国会でも連日取り上げられ、ニュースでも毎日のように話題となっている「菅首相長男違法接待問題」(菅首相の長男・正剛氏が部長職を務める東北新社から、総務省の高級官僚が違法接待された問題)に関連し、先週、「週刊文春」と「FLASH」が菅総理周辺の人物の疑惑について新たに報じた。  今回の疑惑に派生して菅首相周辺の人物を辿っていくと、浮かび上がってきたのは、かつて西の御三家と言われた愛媛県松山市にある名門中学・高校「愛光学園」。菅首相の周辺人脈には、愛光学園の卒業生の人脈が多数登場するのだ。  まずは、先週報じられた総務省高級官僚違法接待疑惑に絡む週刊誌2誌の新たなスクープの概要に触れたい。  3月4日発売の週刊文春(文藝春秋)の「一人10万円超も NTTが山田前広報官と谷脇総務審議官に高額接待」という記事。菅義偉首相の長男・正剛氏が部長職を務める東北新社から接待され、減給の懲戒処分を受けた総務省ナンバー2の谷脇康彦・総務省総務審議官が、NTTからも高額な接待を受けていたことがスクープされた。翌週の8日、報道後の調査の結果、谷脇氏は更迭され、大臣官房付に異動した。  そして、3月2日発売のFLASH(光文社)の「東北新社コネ問題2人の新キーマン “元NHK看板キャスター” & “菅首相の弟” を直撃」という記事。東北新社の顧問に、NHK政治部の記者を経て「NHKニュース10」のキャスターを務め、後にNHK子会社社長やNHK理事も務めた今井環氏がおり、この今井氏が今回違法接待を受けた総務省ナンバー2谷脇審議官と同じ、愛媛の名門・愛光高校の先輩後輩関係であるということが取り上げられた。(愛光学園で今井氏が14期、谷脇氏が21期)。

携帯業界から嫌われている谷脇氏

総務省

写真/Adobe Stock

 また、菅首相の実弟が自己破産後の半年にも立たないうちに、「菅首相とJR東日本の関係」から、JR東日本の子会社に部長として入社したということも紹介されていた。本記事には直接記載はなかったが、JR東日本副社長を務めた元故・石司次男氏は前出のNHK出身の今井氏と愛光学園14期の同期である。さらに同じ14期には、警視総監やミャンマー大使を務めた樋口建史がいる。この樋口氏は菅首相と近しいとされ、樋口氏がカジノ管理委員会の委員に指名された際には、立憲民主党の阿部知子衆議院議員から、「五人のカジノ管理委員会の候補の見直しに関する質問主意書」という質問の中で、樋口氏と菅首相の関係を追求された。  ここで、前出の総務省ナンバー2の谷脇氏がについて紹介したい。谷脇氏は菅首相の最側近官僚とされ、菅首相の掲げる携帯値下げ政策のキーマンで、SIMロック解除や携帯電話インセンティブの廃止、仮想移動体通信事業者の新規参入などの施策を行い、「谷脇不況」とまで称されるほど携帯電話業界から嫌われている人物である。今秋の霞ヶ関人事異動では、総務省トップである事務次官に抜擢されるのは間違いないと言われてきた。  谷脇氏の愛光学園同期には、華麗なる顔ぶれが並ぶ。財務省トップである前財務事務次官の岡本薫明、三井物産代表取締役社長に異例の社内序列32人抜き就任で話題となった安永竜夫。読売新聞政治部長等を経て、日本テレビ放送網常務となった玉井忠幸など、錚々たる顔ぶれだ。
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愛光の後輩が検証委員会に
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大手メーカー勤務の会社員の傍ら、日頃よりウェブニュースや週刊誌等を幅広くウォッチ。テレビや新聞の報道記者や週刊誌記者との会食での情報収集も欠かさず、情報通な点に一目置くマスコミ関係者も多い。最近では、自身のユーチューブチャンネルを開設し、ニュースの解説を行っている。Twitter→@kk_newswatcher
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