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菅首相の周辺人脈に多い「愛光学園」OBたち。谷脇氏の検証委員会も後輩が担当

愛光の後輩が検証委員会に

 今回の総務省幹部らが違法接待を受けていた問題で、武田総務相は2月25日の衆院総務員会で、新谷正義総務副大臣をトップとする検証委員会を立ち上げる方針を表明。実は、この新谷正義総務副大臣も愛光学園35期の卒業生なのである。違法接待を受けた谷脇氏を検証するのが、愛光の後輩の新谷総務副大臣をトップとする検証委員会であり、身内に甘い調査結果を出さないか注目である。  ちなみに、安倍政権下の加計学園問題で、獣医学部新設の推進派だった今治市長と官邸との間を取り持ったのではないかとされる山本順三参議院予算委員長も愛光中学の出身である(高校は今治西高校)。

政官財界だけでなく、医師会にも太い人脈を持つ愛光学園

愛光学園

愛光学園のHPトップ画面より引用

 かつて灘中学・高校(兵庫県)やラサール中学・高校と並び、「西の御三家」と言われた愛光学園。政官財界に著名な人材を輩出するだけでなく、医師界でも著名な人材を輩出している。皇后である雅子様の主治医を務めた認知療法の第一人者・大野裕氏もその一人だ。ある医師は「全国の医師の約1%が愛光出身者だといわれ、医師会でも愛光閥は有名です」と語る。  医学部合格ランキングでは、毎年全国の高校の中でもトップクラスに君臨し、現在でも国公立大学の医学部に生徒の4人に1人が合格するようである。  人口50万人の一地方都市である愛媛県松山市から、なぜこうも優秀な人材が輩出されるのであろうか。都内の大手企業に勤務する愛光学園の卒業生はこう語る。 「生徒の約3、4割は愛媛県外からの進学で、名古屋、関西、中国、四国、九州と西日本各地から優秀な生徒が集い、学校内にある寮で生活していました。大学卒業後の進路ですが、経営者や医師の子息も多く、親の跡を継いで家業に従事する卒業生も多いです」  各界の中枢に優秀な人材を多数輩出する愛光学園、今後もどのような人材が出てくるか注目だ。〈文/kk_newswatcher〉
大手メーカー勤務の会社員の傍ら、日頃よりウェブニュースや週刊誌等を幅広くウォッチ。テレビや新聞の報道記者や週刊誌記者との会食での情報収集も欠かさず、情報通な点に一目置くマスコミ関係者も多い。最近では、自身のユーチューブチャンネルを開設し、ニュースの解説を行っている。Twitter→@kk_newswatcher
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