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会社が半リモート化で地元にUターン。週1~2日なら新幹線通勤でもいい

彼女ともすぐに会える距離に

 あと、実家に戻ったのは単にお金の面だけではない。交際中の彼女は同じ地元の子で、すぐに会える場所に居たいという気持ちも大きかったそうだ。 「前は彼女が東京に来たり、自分が栃木に戻ったりと遠距離とまではいかなくても中距離恋愛みたいな感じでした。当然、なかなか一緒には居られませんし、会いに行くのにも時間がかかります。彼女と貯金という2つの問題を一気に解消できたので、半リモート化を導入してくれた会社には本当に感謝しています。ただ、今後もずっとこのシステムで働けるか先行きは不透明。栃木にずっと住み続けられるかはわかりませんけどね」

方針転換で会社が半リモート化を中止しないか心配

ラッシュ とはいえ、都心ほどゴミゴミしておらず、周囲に自然が多い地元の環境はすごく気に入っている。本人は結婚後も地元で暮らし、ここでマイホームを構えたいと考えている。 「恐らく、結婚しても最初は賃貸物件でしばらく様子を見ると思います。マイホームを買った後に半リモート化が中止なんて事態だけは避けなければなりませんから。同業他社に転職できればいいですが、そもそも地元には東京のように求人も多くないので」  社員のリモートワークや半リモート化を本格的に導入する企業は増えているが、方針転換で将来中止になる可能性がまったくないとは言えないだろう。その点を不安に思っている人も多く、簡単に移住を決断できない大きな足かせになっているようだ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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