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宮城県発YouTuber「ほーみーず」。被災当時、小学生だった彼らの支援策

撮影前日に東日本大震災の余震

ちばしん「ちょうどMV撮影初日の前日(2月13日)に大きな地震が起きました。東日本大震災の余震と聞いて(気象庁の発表)、当時のことを思い出した方もいると思います。この楽曲が、普段から被災地に思いを馳せるきっかけになればいいなと考えています」(ちばしん)  今後、チャンネル登録者100万人を目標に掲げる「ほーみーず」は、YouTuberとしてはもちろん、アーティストとしての活動にも注力していくという。 「これまでのように替え歌動画やコント動画だけ続けていても、目標達成は難しいと感じていて。今回、リリースした楽曲はメロディアスな曲調で誰でも口ずさみやすい曲ですが、今後はラップなど音楽活動を通して自分たちの強みを発信していくことも大切かなと思っています」(同) るか YouTubeチャンネルを開設して1年経った2020年3月のタイミングで勤めていた会社を退職したるかは、昨年配信された日刊SPA!のインタビューで専業YouTuberとなる決意などを語っていた。 「会社を辞めるときは不安でしたが、今はYouTubeに向き合う時間が増え、活動の幅も広がったと思います」(るか)

「当時の恩返しをしていきたい」

ちばしん 現在、大学4年生のちばしんが決意を表明する。 「卒業に必要な単位はすべて取り切ったんですが、半年間休学した後に卒業というかたちにしました。YouTubeは常におもしろいものを生み出し続けないと簡単に落ちていく世界なので、今まで以上に集中して取り組みたいです」(ちばしん)
ほーみーず

画像は、ほーみーずの1stシングル「もういちど」より

 今回のMV制作にあたってはこんな思いもあったそうだ。 「僕は昔から東北楽天ゴールデンイーグルスのファンで。2013年に日本一になった瞬間も球場で応援していたんですが、最後に田中将大投手が登板する時にFUNKY MONKEY BABYSさんの『あとひとつ』が流れ、鳥肌が立つほど勇気をもらいました。  今度は僕たちが音楽の力でたくさんの人を元気づけ、地元の宮城県をはじめ、東北を盛り立てる活動をしていけたらなと。当時の僕たちは何もできませんでしたが、いろんな人たちに助けてもらったことを忘れず、恩返しをしていきたいです」(同)
ほーみーず】 2019年1月1日、“ちばしん”と“るか”という中学の同級生二人でYouTubeチャンネル開設。 わずか2年でチャンネル登録者数45万人を超え、若者層から圧倒的に支持されている。『替え歌』や『学校あるある』を中心に、数百万回以上再生されている動画も多数存在する。昨年12月24日、ちばしんは、新たに『NEWS USO』というチャンネルも開設し、大人のエンターテイメントにも挑戦し、YouTubeコンサルタントとしても活躍している。るかのイラストレーターとしての才能を活かしたプロジェクトも現在進行中。 <取材・文/伊藤綾、撮影/長谷英史>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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