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高松宮記念予想 勝負を左右するのは「長めの距離実績」

高松宮記念で必要な直線ギア上げ能力の持ち主はこの馬

 高松宮記念はスプリント戦としてはギアが上がるレースということで、ギア指数では3速の能力が問われます。それでは、指数から注目馬3頭をピックアップしていきます。 ギア指数 3速指数1位・09番インディチャンプ  指数的にもやや抜けた1位が同馬。ここ2戦は1400mの阪神カップと阪急杯で3着と4着という事で今回は少し人気も落ちそうですが、阪神競馬場の内回り1400mは直線も長くないので適性的にはスプリンターズSと高松宮記念のちょうど中間の2速のレースとなります。やはり本質的にはマイラー寄りですので、前半急かされる展開だと持ち味が活きないという所でしょう。ただ、今回はスプリント戦でも溜めが効かせやすい中京競馬場。直線のギア勝負ならこのメンバーでは最上位の存在であり、巻き返しは十分考えられます。ただし、仮に高松宮記念で好走した場合でも、スプリント戦をこなせると判断するのは早計です。秋にスプリンターズSに出走するようなら疑ってかかりましょう。 3速指数2位・15番マルターズディオサ  前走の阪神カップは2着に好走し、スプリント的なレースでも対応できる事を示しましたが、同馬もチューリップ賞勝利など直線の長い競馬場でギアを上げるレースにおいてはスプリンター以上のものを有しています。インディチャンプよりペースが速くなっても対応できるタイプではあるものの、高松宮記念はベストな舞台でしょう。 3速指数3位・10番ラウダシオン  結果的に注目馬は指数上位3頭という事になりました。そして、この3頭に共通しているのが冒頭で述べたように1400m以上の実績です。同馬も昨年NHKマイルCを制しているようにマイルで末脚を活かせる馬。かつ、前走のシルクロードSなどペースの速い競馬でも対応することができ、高松宮記念における適性はかなり高いと言えるでしょう。ただ、同馬においては秋のスプリンターズSでも通用するのではないかとも考えています。本質的にはギアの上がらないレース向きで、それに加えてマイル戦もこなすギアの高さも有しているという存在で、今後のスプリントにおいて注目している一頭です。

スプリンターズSを見越してレースを観るのも一興

 前走阪急杯をレコード勝ちし、マイルGⅠもこなしているレシステンシアは4位という事で評価していないわけではないですが、個人的には高松宮記念よりもスプリンターズS向きの印象。また、スプリンターズSで好走歴のあるダノンスマッシュやモズスーパーフレアはギアの上がらない1速向きのタイプなため、高松宮記念では押さえまでが妥当だろうと予想します。逆に1速ならこれらが上位となる指数に変わるため、「スプリンターズSならどうなる?」という視点で見るのも秋に向けてまた面白いかもしれません。
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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