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60歳以上の会社員100人に聞いた「働き続ける理由」。年金だけでは暮らしていけない

シニア世代が働き続ける理由で最も多いのは「生活費」

 週刊SPA!が60歳以上でも働き続ける男性100人を対象に実施したアンケートでも、シニア世代が働き続ける理由で最も多かったのは「生活費(60人)」。得ている年収は「300万円以上~500万円未満(38人)」が最多。貯蓄は「1000万円未満」が半数を占めた。 「私自身も退職時の貯金は150万円でしたが、現在、夫婦二人での生活費は22万~24万円と年金の枠内に収めています。趣味や旅行など『人生を楽しむお金』は働いて稼いだお金や投資で得たお金を使うので、仮に貯蓄がなくてもやっていけます」(同) 老後も働く とはいえ、今の40代・50代が70代になるころに、同程度の年金水準のままである確証はない。 「逃げ切り世代という言葉がありますが、これは『それ以降は逃げ切れないぞ』ということではないでしょうか。逃げ切れない世代は自分をどう守るべきか、一度考えるしかないのです」(原氏)

別れが多いシニア層は仕事で人間関係構築を

 シニアが働く理由は金銭面だけではない。アンケートでは2位に「社会との関わり(53人)」、3位で「健康のため(52人)」との回答が挙がっていた。 「子どもの自立や友人の死去など、シニアになればなるほど別れは増え、人間関係は希薄になる。一方で、仕事を辞めた途端に緊張感がなくなり、老け込む人も多い。人間関係や健康寿命の維持のために働き続ける人も、今後は増えていくと思います」(同) 老後も働く
老後も働く

対象/60歳以上の働く男性100人(調査期間は3月22~26日)

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