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経営難で新入社員も希望退職者募集の対象に「転職先が見つからず」

 厚生労働省によると、新型コロナの影響による解雇や雇い止めに遭った人(※見込み含む)の数は10万1515人(4月16日現在集計分)。だが、コロナが理由でも実際にはここに含まれない自主退職を選んだ人も相当数いると見られている。
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※写真はイメージです(以下同)

 昨年、新卒採用で入社したホテルをわずか8か月で辞めることになった山田雅紀さん(仮名・23歳)もそのひとり。コロナ禍で大変な状況になったと思いつつもまさか入社した年に退社するとはまったく想定していなかったようだ。

入社1年目も対象だった希望退職者募集

「新卒採用で入ったのは観光客向けのホテル。中国などからのツアー客の依存度が高かったため、経営が一気に立ち行かなくなってしまったんです。実際に4~5月はほぼキャンセルで予約ゼロの日も多く、入社早々に最初の緊急事態宣言が発令されたことを受けて休業してしまいました」  その後、営業を再開しても団体客の利用が多かったこともあり、予約も伸び悩んで空室率70~80%の日が続く惨状ぶり。Go Toトラベルキャンペーンが始まっても状況はあまり改善されず、経営状態を把握していたわけではなかったがそれでも「このままだと本当にヤバい」と感じたそうだ。 「事実、9月に入ってすぐに希望退職者募集の話がありました。どうせ新人の自分には関係ないと思っていたら、入社1年目でも対象になっていたんです。こういうのって普通は40代半ば以上の人間がターゲットになっているじゃないですか。先輩従業員たちは『このままだとホテル閉鎖もありうる』と話しているし、ここで働き続けることがやっぱり不安で退職に手を挙げることにしたんです」  ただし、すぐに結論を出せたわけではない。いくらコロナ禍の影響とはいえ入社1年目に辞めた場合、今後のキャリアに不利になってしまうと考えたからだ。 「恥ずかしい話ですが大学はFランク大ですし、入社1年目の退職で堪え性のないヤツという印象を持たれてしまうのが怖かったんです。最終的には悩んだ末にリスタートするなら少しでも早い方がいいと思ってホテルを辞めたのですが、やっぱり仕事はすぐに決まりませんでした」

転職先が決まらず…

 11月末の退職までは出勤日も少なく、それまでに次の仕事を見つけようと精力的に転職活動を行うも結局決まらずじまい。限られた求人に応募が殺到する状況では学歴と勤務期間の短さがネックになったのか、仕事がないまま年が明けてしまった。 「不採用が続いている以上、バイトでも仕方ないと思い始めていましたが、一度そこに落ちてしまえば這い上がるのは困難なのは容易に想像できました。実家の両親には仕事を辞めたことは伝えましたが、コロナを口実に帰省はしなかったんです。本当は宙ぶらりんの職なしの状況で顔出しできる勇気がなくて……。でも、それを察したのか1月中旬のある日、珍しく父から電話がかかってきたんです」
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父親の友人の会社にコネ入社
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