仕事

価値観の違いで辞めた新入社員。インスタ映えランチにウンザリ

 4月から入社してきた新入社員たちは今頃、研修を頑張っているのだろうか。しかしながら、価値観の違いなどから、すぐに辞めるという決断をくだす新入社員もいる。新卒で入った会社では“丸の内OL”だった綾子さん(25歳・仮名)は「周りの人との金銭感覚が合わなくて辞めました」と話す。

キラキラした生活に憧れて“丸の内OL“に

新入社員

※写真はイメージです(以下同)

 彼女は、22歳の時に新卒で大手町の企業に就職。いわゆる丸の内OLだった。 「地元が群馬で大学進学で上京したんで、とにかくミーハーでした(笑)。業種なんて何でもいいから、“丸の内OL”になりたかったんです」  丸の内にある会社を片っ端から受けて、見事内定を勝ち取った綾子さん。実際に、憧れだった丸の内OLはどうだったんだろうか? 「楽しいのは本当1週間ぐらいでした。学生時代は、渋谷・新宿・池袋でしか遊ばなかったから、毎日丸の内を闊歩してるだけで東京のOL界のトップにいるような気すらしてました」

毎日インスタ映えランチ。価値観の違いに辟易

ランチ だが、楽しい期間は短かった。同期や先輩と仲が良くなるにつれて、だんだん周りと自分の考え方にギャップを感じてきた。 「例えばランチ。もう毎日毎日、新しいところに行くんです。それも、いかにもインスタ映えしそうなオシャレで高い店ばかり。1食安くて1000円、高いと1980円。今まで、休日や何か良いことでもなければそんな値段のランチは食べなかったから、内心『いい加減にしてくれ』と思ってました」  ランチだけではなく、仕事終わりの飲み会や休日の付き合いもしんどかったと綾子さんは言う。 「飲み会は居酒屋じゃなくて、基本的にオシャレなバーとか高めのバル。1回あたり割り勘でも安くて5000円はしました。写真に撮るぶんにはいい感じなんだけど、量は少ないし、味は薄いし、高いだけで食べた気がしなかったです。先輩が開く合コンは奢りだけど、無駄に横文字を使うバカボンボンみたいなのばかりだったから『これなら、キャバクラでバイトしたい』と内心思ってました」  断ればいいのかもしれないが、女の世界は難しい。変に断ってしまうと仕事に支障をきたす可能性すらある。 「それが怖くてずっとイエスマンでいました。“先行投資”とか“必要経費”とか、自分を納得させて……」
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薄給なのに先輩たちはどうやって?
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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