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コロナ在宅で家の中は地獄絵図。ストレス爆増でもう逃げ出したい/コロナ禍の日本

相次ぐ休校措置で混乱する教育現場

 在宅勤務や休校等で家庭への負担が増大している一方、休校を施行している教育機関もまた、生徒の安全を確保するための対応に追われている。 「私の学校では、緊急事態宣言が出た今でも職場に出勤し、今後の教育方針を会議で話し合っています。成績のつけ方、学習範囲をどう終わらせるか、修学旅行などの年間行事をいつ、どのように行うか、来年度の入試はどうするのかなど、未確定のことについて常時話し合っているような状況です。しかし国や自治体の方針が決まっていないので、毎回結論が出ないまま終わってしまいます」  2月の後半から緊急事態宣言が発令されるまで、刻一刻と変わる状況に対応を余儀なくされていた中学校教師の谷山健一さん(仮名・43歳)。毎回学校に出勤し職員会議を繰り返すも、自治体の方針変更に振り回され、無駄な労力となることが何度もあったと話す。 「国の方針、自治体の指示がころころ変わること、そして急に指示を出されることが教員を混乱させています。また、指示を待てない教師が、方針が決まる前に教科書を家庭に配達するための準備を進めてしまい、自治体の方針で会場配布を行うことになったこともありました。対応を焦るあまり二度手間になってしまうことがたびたび起きている状態です」  また、休校の長期化により、オンライン授業に切り替える学校も増加傾向にある。しかし動画配信サービスへのなじみのなさや、慣れない授業体制によって、教育現場はさらに混乱状態。小学校教師の安斉隆さん(仮名・50歳)は「出席の取り方やどの配信サービスを使うべきかなどがわからず、なかなか導入できていないのが現状です」と困惑している。  コロナ騒動を契機に、いまだかつてない対応を求められる教育機関。混乱はまだまだ続きそうだ。
コロナ在宅で家庭崩壊

休校や授業再開などを幾度も繰り返し、教師は混乱状態。会議を重ね、今後の授業体制を模索し続けている

【浮世満理子氏】 メンタルトレーナーとして「心の専門家養成スクール」を開設。厚生労働省「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」相談員を務め、ストレスケアを行う 【香山リカ氏】 精神科医としての臨床のかたわら、厚生労働省が設ける窓口をはじめ、コロナ関連の心の相談も担当。「相談が殺到し、窓口はパンク状態」だと語る 【森山誉恵氏】 10代のための相談窓口を提供するWebサービス「Mex(ミークス)」を運営。虐待やセクシュアリティの悩みなど、子供のメンタルケアに力を注ぐ <取材・文/筒井あやこ イラスト/テラムラリョウ> ※2020年4月22日公開記事を再掲載。専門家の分析は取材時の状況です
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