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紀州のドンファン殺人事件。地元記者が言及する冤罪の可能性

和歌山カレー事件の再来となるか

 こうした和歌山県警の後手後手とも言える対応に、早貴容疑者の無罪まであり得るのでは……と懸念する記者は多いようだ。前出の関西在住記者は「和歌山県警の体質的な問題」だと指摘する。 「和歌山県警の証拠調べがぬるいっていうのは、体質的なものなんですよ。状況証拠を重ねて逮捕、起訴なんて大昔の手法が果たして裁判員裁判で受け入れられるのかと、記者たちの間では噂が持ちきりです。殺害に使われたシャブにしても、早貴容疑者が『2人で使っていて、使用する量を間違えた』と言い張られたら、どう切り返すのか。  和歌山カレー事件の時だって、決定的な証拠は何一つないんですよ。だからあの事件については、未だに冤罪だという地元の記者は多いんです。仮にやっていたとしても、証拠がめくれない限りは警察の負け。状況証拠だけで死刑に持ち込めた“旨味”を和歌山県警は忘れられなかったんでしょう」

和歌山県警に隠し球があるのか?

 とは言え、須藤早貴容疑者を殺人で逮捕に踏み切っている。この点について記者たちは取材を進めているという。 「殺人でパクったということは、ひょっとしたらまだ出していない“隠し球”があるのかもしれない。共犯者の供述なのか、シャブを売った売人の自供なのか……。とにもかくにも今のままでは公判維持どころか起訴も危うい和歌山県警の次に一手に記者たちは注目しています」  事件から3年経っての逮捕劇。今後、どのような進展を見せるのか要注目である。 〈取材・文/日刊SPA!編集部〉
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