デジタル

『ファミ探』復活で、リメイクしてほしいファミコンアドベンチャー3選

『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』

1987年/アスキー
オホーツクに消ゆ

北海道への旅情をかきたてた『オホーツクに消ゆ』

 推理アドベンチャーなら、『ドラゴンクエスト』の生みの親・堀井雄二さんがシナリオを手がけた『オホーツクに消ゆ』も外せません。  晴海埠頭で男の死体が発見されたことをきっかけに、捜査のため北海道へ飛んだ主人公の警部。釧路署の若手刑事・猿渡俊介とともに摩周湖、屈斜路湖、和琴温泉などを巡っていく……。  ドット絵だから味があっていいという意見も出るとは思いますが、美しいグラフィックで北海道の各スポットが描かれれば、旅情感はますますアップ。ニポポ人形もあのバスタオルもリアルになります!(笑)  ゲームのリメイクはもちろん、実写の二時間ドラマサスペンスとして復活したら話題になりそう。その際はファミコン時代のBGMをアレンジした挿入曲でお願いします。

『デッド・ゾーン』

1986年/サンソフト
デッドゾーン

謎解きも手強かった『デッド・ゾーン』

 ラスト1本はちょっとマイナーかもしれませんが、ディスクシステムの『デッド・ゾーン』。1986年にサンソフトから発売されたSFアドベンチャーの名作です。  建設中の宇宙コロニーで技術者として働いていた婚約者のマリーを救うため、主人公は捨てられていたロボット・キャリーとともに、コロニーの中心部を目指します……。  音声合成を搭載し、相棒のロボット・キャリーが「キャリー、どぇ~す」としゃべるのが当時の売り。今はフルボイスが当たり前ですが、声が出るというだけで衝撃的だった時代でした。  感情が芽生えたマザーコンピュータの暴走を題材に、シンプルながらも引き込まれるシナリオ。愛嬌あるキャリーとのかけあい、ラストの感動と衝撃! アニメ風のグラフィックとフルボイスでリメイクされたらどうなるのか、ぜひ遊んでみたいですね。 <文/卯月鮎>
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ