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『ウマ娘』大ヒットで“もう一度遊びたい”競馬ゲームの名作。ダビスタ、ファミリージョッキーetc.

「馬が美少女に見える!」

 2月24日に配信が始まった競馬アプリ『ウマ娘 プリティダービー』が大ブレイクしています。配信から1ヵ月半でなんと500万DLを突破! 『ウマ娘』効果で配信元のサイバーエージェントだけではなく、なぜか東京都競馬(東1・9672)の株まで高騰を見せています。  先日行われたG1桜花賞も昨年より30%増の馬券売上182億円となり、奇跡の白馬・ソダシ効果に加え、「『ウマ娘』効果も大きかった」との声もチラホラ。
ウマ娘

実在の名馬が美少女として登場する『ウマ娘』

 この『ウマ娘』が評価されている理由は、育成の面白さ、キャラのかわいさ、グラフィックの質の高さといろいろありますが、特筆すべきは実際の競馬の逸話が随所に折り込まれている点。制作陣の競馬への愛が感じられ、ゲームからリアルな競馬へと興味が広がる内容となっています。 「競馬は推しを100円で応援できるからありがたい」「ウマ娘の影響で競馬中継を見始めた。馬が美少女に見える!」「10連ガチャと同じくらい馬券も興奮する」といった、『ウマ娘』をきっかけに競馬を始めたと思われるゲームファンの感想もSNSを中心にあふれています。  こうした「競馬ゲーム→リアル競馬」の図式は『ウマ娘』から始まったことではなく、かつての競馬ゲームもギャンブルとは異なる視点で、新たな競馬ファンを生んできました。今回のコラムは主な競馬ゲームの歴史をざっと振り返っていきたいと思います。

~競馬ゲームの歴史をたどる~ ファミリージョッキー

ナムコ/1987年
ファミリージョッキー

個性ある競走馬を操作する楽しさがあった

 まず、ファミコンの競馬ゲームのルーツといえばナムコ『ファミリージョッキー』(1987年)。馬を操作してレースで勝ち進んでいくアクションで、競馬をカジュアルな方向性で広めたのが最大の功績。馬券を購入して所持金を増やすモードもあり、4人で予想することもできました。平地のG1が障害レースになっているなど、リアルとは異なる部分も多いですが、今遊んでも楽しいタイトルです。
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これぞレジェンド競馬ゲームの登場!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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