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韓国男性「女も徴兵されろ」と主張。それに対しフェミニストたちは

若い女性「行くのは構わない」

 しかしこの議論が男性陣の中で活発化するのには、韓国のフェミニズム運動への反抗心も窺われる。要は普段、男女平等を叫ぶのなら、まずは軍に服務してみろ、出来ないだろうというのが男性陣の本音として垣間見える。フェミニストたちへの痛烈な皮肉というところか。  では一方で、問題の「当事者」でもある若い女性たちの意見はどうか。  この「女性徴兵(募兵)」問題については過去に何度も話題になった話ではあるが、大学通りの20代の女性は「行けと言われれば行くのは構わない」とあっけらかんと答えている。  SNSやネット記事のコメント欄を見ても、女性たちは軍に行くことをそれほど嫌だとは捉えていないように見受けられる。日本人の感覚とは大きく異なるのかも知れない。軍の中で女性が生活するに足る環境が整うのであれば、軍での服務も厭わないという感覚が大勢を占めるように感じられる。

「女性が徴兵されても女性差別はなくならない」

 実際、2019年に韓国女性政策研究院が男性1036人、女性976人を対象に行ったアンケートによれば、女性の53.7%が軍服務に対して肯定的な意見を述べており、対象となる20代~30代の女性も50%以上が賛成している。  前段にもあったが、これが「休戦国家」のリアルなのだろうか。しかしこの問題を議論するSNS上には、そんな女性たちの声も散見される。 「女性徴兵制は構わないけど、女性が軍隊に言ったからって、今の社会の女性差別が無くなりはしない」、「男性は、差別問題というと、すぐに自分たちの徴兵の問題を持ち出してくるが、普段の女性差別問題にはまったく関心をもつことは無い」  韓国社会における男女同権の問題は、伝統的な儒教国家である分、日本よりも根深く深刻であると言われている。韓国軍の話で男女が内戦状態では、仮に男女混成軍でも統率は取れないのだろうが… <文/吉田サラバ>
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