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ダイソーの商品で燻製料理に挑戦、ポテチは燃えかすのような味

IHクッキングヒーターで加熱

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターで加熱

 スモークチップの下のアルミホイルを取ってからアルミ鍋をヒーターに乗せた。火力は中火でいいだろうか。加熱してからほんの数分ほどでアルミ鍋の隙間から煙が溢れ出してきた。それといっしょにサクラのいい香りもしてくる。20分ほどで火を止めてふたを開けた。むわッと立ち昇る煙。その下から現れた食材は美しい琥珀色に染められている。これは大成功といえるのではないか。
燻製料理

燻製料理の完成だ

 まずはウインナーから食べてみた。パリッと皮を破ると溢れ出す肉汁。同時にサクラの香りが鼻腔を抜けていく。ウインナーのもともとの美味しさに燻製の味と香りがプラスされることで味に奥行きが出ている。これはビールがほしくなる味である。
スモークチーズは絶品

スモークチーズは絶品

 次にチーズ。これはさらに美味しかった。燻製の風味がチーズと調和してその味を引き立てている。さらに表面にはプリッと弾力が生じていながら中はトロリと柔らかいままで、その食感も楽しかった。

ポテチは紙の燃えかすのような味に

 最後にポテチなのだが……。 「おえッ!」  あまりのまずさに口から吐き出してしまった。強烈なえぐみが口の中に広がり、舌はビリビリと痺れる。まるで紙の燃えかすのような味。いや、紙の燃えかすを食べたことはないのだが、食べたらおそらくこんな味なのではないだろうか。  ポテチはこんなに薄いのだから、大葉の天ぷらを揚げるときのように煙にサッと通すだけでよかったのかもしれない。どんな食材も長く燻製したほうが風味がしっかり付いて美味しくなると思っていたのだが、食材によって燻製時間を変えなくてはならないようだ。燻製はなかなか奥が深いのである。  また、キッチンで燻製をしたときは換気扇を回していたのだが、それでもキッチンに少し匂いが付いてしまった。やはり燻製は屋外でしたほうがよさそうである。 <取材・文/小林ていじ>
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
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