『ONE PIECE』ほか大人も泣いたこのセリフ
幼い頃から大人になった今に至るまで、大好きだった漫画やアニメのセリフが、人生のターニングポイントや心が折れそうなときに、自分たちを奮い立たせるサプリになることがある。そんな心の金言を紹介しよう
【泣けた!】心が救われた&洗われたもう涙なしには読めない
思わず男泣きしてしまうほど心ふるえるのは、どんなセリフか。まずはほかのジャンルでも登場した『ONE PIECE』(尾田栄一郎)から。
「安いもんだ、腕の一本くらい…無事でよかった」は、主人公の幼いルフィを庇って左腕を失った、シャンクスによる言葉。「読んでいきなり泣いた。高校の頃に第1巻が出たんですが、数巻に1回、男気を感じるエピソードがあった。勇気とか友情とかは大体この漫画から教わった」(29歳・公務員)。同じく、「オーナーゼフ!!!……長い間!!!くそお世話になりました!!!」(『ONE PIECE』)と謝意を伝えるサンジの言葉は、別れの季節に読むと涙腺が緩む。「不器用でもいいから、伝えなければならない相手に伝えるべきことを伝えることの大切さを感じた」(23歳・飲食業)
少年の多くが夢中になった『ドラゴンボールZ』で、「後輩や子供に優しくするのがカッコいいって、漫画のこういう場面から学んだ」(30歳・流通)と言わしめるのは、ピッコロが悟飯を庇って死ぬ場面。
「悟飯……オ…オレと…ま…まともにしゃべってくれたのは…おまえだけだった……。き…きさまといた数ヶ月……わ…わるく…なかったぜ……」(『ドラゴンボールZ』・鳥山明)。「ドラゴンボールZの中で唯一ここだけは泣ける」。
職場で言われたらグッときそうなのが、「必要なんだよ、あんたが!!今も、これからもずっと、普通のあんたが必要なんだ!」(『医龍』原案:永井明、作画:乃木坂太郎)。
「天才肌の麻酔科医・荒瀬門次が落ちぶれたとき、研修医の伊集院登がこう叫んだ。上司を大切な仲間として諭すこのタメ口に胸を打たれた」(25歳・広告)
涙を誘う言葉は、男女の間でも。
「結婚してください…泣かせるようなことは絶対しません。残りの人生をおれに…ください」と求婚する五代裕作に、最終的にこう答える響子さん。「ひとつだけ、約束…守って…お願い…一日でいいから、あたしより長生きして…もう、ひとりじゃ、生きていけそうにないから…」(『めぞん一刻』・高橋留美子)
「好きな人がいるときにこの場面を読み返すと結婚したくなる」(35歳・飲食)。ジーンとしている場合じゃない。今すぐ求婚だ! そして所帯を持てば次も号泣必至。
「オラ、父ちゃんと母ちゃんやひまわりやシロと、もっと一緒にいたいから…ケンカしたり頭にきたりしても一緒がいいから…」(映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』・臼井儀人)
「家族ってそういうもの。頭ではわかっていたけど、実際言葉にされたものを聞いて、改めて家族の大切さを知った」(36歳・銀行)
普段、フザけているしんちゃんが言うからこそ、余計に泣ける。
【他にもこんな名セリフが】
じいちゃん。ぼく知ってんで。こうゆう時は笑うんや。
『ぼくんち』3巻 西原理恵子/小学館
「大人になってから読んだ。この漫画を読むと、自分が落ち込んでいることも馬鹿らしく思えてくる。健げさが涙を誘う」(29歳・大学院生)
※文中のセリフは、極力編集部でも調べましたが、回答者のおぼろげなものもあります
取材・文/黒田知道 古澤誠一郎 港乃ヨーコ 上野 智(ミドルマン) 安田はつね(本誌)
― 人生に効く[漫画&アニメ]名セリフ集【8】 ―
『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』 まさかクレヨンしんちゃんに泣かされるとは! |
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