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娘の部活内で「陽性者」が発生、家族は全員「濃厚接触者」に

同棲中のパートナーが感染

同棲 パートナーであるAさんと同棲中の佐藤りそさん(仮名・20代)は、5月下旬にAさんが陽性者となり、その後二度の検査を経て自身も陽性の結果が出たという。 「Aが会社の同僚2人と外食した日がありました。滞在時間は1時間ほどだったみたいですが、その3日後に同僚のひとりが体調不良をうったえ、PCR検査をしたところ陽性と判明したんです」  Aさんは、同僚と飲食をともにした濃厚接触者として検査を受けた。すると、陽性だったのだ。  当初は自覚症状がなかったため、自宅療養を選択したのだが……。 「濃厚接触者である私も同日に検査を受けましたが、そのときは陰性でした。Aの強い希望があり、しばらく実家で過ごすことになりました。Aをひとりにしておくことは不安もありましたが、共倒れになるよりはマシという判断です」  この時点では、Aさんの体調は大丈夫そうに見えた。佐藤さんは安心して実家に向かったそうだ。

再検査の結果、自分も「陽性」と判明

「自宅療養中のAと夜になって突然連絡が取れなくなりました。心配になった私は救急車を呼びました。案の定、Aは意識がもうろうとするほど重症化しており、すぐに病院に運ばれたんです。最初の3、4日は肺炎のような症状で息もできず、個室で人工呼吸器をつけていたそうです」  その後、快方に向かい現在の体調は良好だというAさん。一方、佐藤さんは実家に戻った翌日から、体調に異変を覚えた。最初は慣れないことによる疲れやAさんのことを心配し過ぎたストレスが原因かと思ったのだが、念のため再検査を受けた。すると……。 「私も陽性と分かりました。前日は陰性だったので正直、驚愕しました。私の実家の周辺の病院ではベッドの確保ができず、また、微熱程度の軽症だったのでホテルで安静にするよう指示を受けたんです」  幸い、お互いが病院でもホテルでも自由な状況にあったため、Aさんとは毎日LINE通話やスカイプで連絡を取り合うことができた。 「Aは咳が止まらなかったそうで、数日間入浴もできない状況だったと言います。私は、1日2回、保健所からの電話問診があり、隔離生活が続く程度で特に不便さは感じられませんでした。  Aは、私に対して『申し訳ない』と繰り返すばかりですが、正直お互いの感染経路は明確ではありません。仮にAから感染した可能性が高くても、同じ部屋に住んでいるのですからお互いさまなんです。Aを責める気は全くありません」  今回の経験を通して、Aさんとの絆はより深まったと話す。
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対応を事前に話し合う必要性
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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