恋愛・結婚

花火の見えない花火デート、付き合ったばかりの男女の顛末は…?

花火の音を聞きながらテレビ中継を見ることに

 ほとんどの車が、同じ目的地であるSAを目指していたのである。そんな中、花火大会は始まってしまい、窓を開けると音は聞こえるものの目の前の山が邪魔となり、花火がまったく見えない状況に。 「彼女の機嫌はどんどん悪くなりました。最終手段で、音を聞きながらカーナビのテレビ中継で花火を見ることになったんです。私の予定では、人の少ないSAで彼女の肩に手をまわしながら花火を見るはずだったのに。放送しているテレビ局のチャンネルをまわすことになるとは……」  中野さんは悔しさをにじませた。

念願の浴衣デートで大喧嘩

 彼と付き合って初めての夏、花火大会に行くことになった笹本すみれさん(仮名・20代)は「恋人と浴衣で花火大会に行く」というシチュエーションに憧れがあったという。 「セットサロンでヘアセットと着付けをしてもらい、かわいい浴衣姿を彼に見せようと意気込んでいました。しかし、花火大会当日は、お客さんで大混雑だったんです。私は予約していた時間を30分も押してのスタート。サロン側から予約時に待つ可能性を伝えられていたのにもかかわらず、『せいぜい5分くらいだろう』と思っていて。私の見通しが甘かったのですが」  案の定、彼との待ち合わせに遅刻してしまった笹本さん。 「遅れることは連絡していたのですが、駅で待ちぼうけをくらった彼は超絶不機嫌モードでした。付き合って以来初めてと言えるほど気まずい空気の中、花火デートがスタートしたのです」
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不機嫌な彼に対して逆ギレ
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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