恋愛・結婚

花火の見えない花火デート、付き合ったばかりの男女の顛末は…?

不機嫌な彼に対して逆ギレ

浴衣 機嫌を直そうとあれこれと話しかける笹本さんだったが、一向に機嫌が良くならない。笹本さんも、そんな彼に対してイライラが募る。  ついに、「遅れたことは謝ってるじゃない!」とケンカをふっかけてしまう。 「遅刻してきたうえに、逆ギレをかます私に対して当然彼もブチギレます。『遅刻しといて何だ、その言いぐさは!』『うるさい!』『そもそも浴衣なんて』『はぁ!?』と低レベルのケンカを繰り広げていました」  屋台が立ち並び多くの人でごった返す道のど真ん中で大声を上げる二人。そしてとうとう……。

ついに限界「お前とは別れる」

「彼は『花火見たいなら一人で見とけ。おまえとはもう別れる』と言い残し、その場から走り去っていきました。ぽつんと取り残された私は、しばらく呆然。そのままふらふらと一人で歩きました」  目的地があったわけでもなかったが、「恋人と浴衣デートを楽しむために努力したら恋人にフラれた」という現実を受け入れるまでに、しばらく時間が必要だったと笹本さんは話す。 「かわいい浴衣にズタボロの表情のまま一人でさまよっていると、花火の音が聞こえてきました。見上げるとそこには大きくて立派な花火が上がっていました」  その花火を見て少し目が覚めた笹本さんは、やっと「帰ろう」と思い、ひとり孤独に帰宅したという。  誰もが憧れる恋人との花火大会デートだが、あまり「うまくいった」という話を聞かないのは気のせいだろうか……。 <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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