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増田明美、瀬尻稜 etc. 東京五輪の解説が、よくも悪くもメダル級だった5人

 すったもんだありながら、8月8日に無事閉幕した東京オリンピック。連日のメダルラッシュに、テレビに釘付けだった人も多いのでは?  というわけで、日本勢の活躍を盛り上げたキャスター、コメンテーターたちをまとめてみました。

①抜群のトークセンス。文句なしのMVP! 柔道解説・穴井隆将

世界柔道選手権覇者 穴井隆将の稽古指導

DVD「世界柔道選手権覇者 穴井隆将の稽古指導」(ティアンドエイチ)。熱そう…。

 金メダル連発で日本を勢いづけた柔道。そんな熱戦で、名解説を聞かせてくれたのが、穴井隆将(あない・たかまさ)。ロンドン五輪に100キロ級で出場、現在は天理大学で柔道部の監督を務めています。東京五輪では男子柔道の解説を担当し、選手を熱く応援しつつ、わかりやすい言葉で柔道のルールや見どころを伝えてくれました。  特に、団体戦準々決勝のドイツ戦での解説にネットが注目。男子73キロ級の金メダリスト、大野将平選手がまさかの技ありを取られると、「うそ、うそ、うそ」と動揺を隠せない様子に、多くの視聴者も共感していました。決勝のフランス戦、100キロ超級の銅メダリスト、テディ・リネール選手と100キロ級の金メダリスト、ウルフ・アロン選手との試合でも感情が爆発。リネール選手の技ありを取った微妙な判定に、「あるっすか! あるっすか! いやいや、ビデオ見たいです」と語るなど、選手といっしょに戦っているようなグルーヴにあふれていました。  テレビウォッチャー的には、穴井氏のユーモアセンスに脱帽。試合の流れが落ち着いたところを見計らって、玄人ならではの微妙な判定の裏側や、自身の経験を踏まえてクスッと笑わせるエピソードを盛り込む。でも決して喋りすぎないあたり、スマートで後味がよかった。  今大会、解説者の金メダルは穴井さんで間違いなし!

②得意の小ネタ連発もプチ炎上。女子マラソン解説・増田明美

 豊富な取材で、選手のトリビアを披露してくれる増田明美。女子マラソンの解説でも初っ端から連発してくれましたが、今回はちょっと不評でした。
増田明美HP

写真がブッ飛んでいる増田明美HPより

 日本勢で最高位の8位入賞を果たした一山麻緒選手を紹介する際、「ちゃんと彼氏もいる」と、サラッとプライベートを暴露。すると、ネットでは“さすがに喋りすぎ”とか“競技以外の無駄話が多すぎる”と批判の声があがったのです。さらに、ただ“彼氏がいる”ではなく、“ちゃんと”との言い方に、多様性の観点から違和感を感じた人もいたようです。  この増田氏の細かすぎる解説に注目が集まり始めたのは、2013年1月23日放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレ朝)でフィーチャーされてから。そこで一般層にもトリビア解説が定着し、その独特の語り口は、NHKの朝ドラ『ひよっこ』でナレーションを務めるほどに浸透しました。そんな積み重ねを経て、増田氏自身もそうしたキャラクターを意識的に演じるようになった流れがあるわけですね。今回の炎上も、サービス精神旺盛なあまり、ちょっと脱線してしまったぐらいの話なのでしょう。  とはいえ、炎上後の鎮火はお見事でした。8日のオンライン会見で、瀬古利彦氏から「ネタが多すぎる」とツッコまれ、「監督にしこたま怒られました」と、当該選手の所属するチームの監督からおとがめがあったことを自ら明かしました。  これにめげず、またどうでもいい情報を期待してます。
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