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W杯発言で迷走したタレントたち。炎上、逆ギレ、無知…

 惜しくもベルギーに敗れ、ベスト8入りを逃したサッカー日本代表。連日の熱戦に、テレビの前に釘付けになった人も多いだろう。  そこで、印象に残ったタレントのキャスター、コメンテーターを振り返ってみたい。

①佐藤美希 歴史に残る読みまちがい「魂=かたまり」

 大会が始まって、まず炎上してしまったのがNHKのスタジオキャスターを努めた、モデル・タレントの佐藤美希(25)だった。  噛み噛みで進行もままならず、サッカーの話もトンチンカン。2010年大会で優勝したスペインを「優勝から遠ざかっている」と紹介したり、攻撃の選手なのに「カバーニ選手(31)のセーブすごかったですね!」と興奮気味に語ってしまったのだ。  ひとり異次元でワールドカップを楽しんでいるような様子に、多くの視聴者は面食らった。  だがサトミキは、めげなかった。毎回清潔感あふれるキュートな衣装で登場し、笑顔を振りまき続けた。原稿読みは相変わらず不安定でも、アグレッシブに押し切ったのだ。そして伝説の誤読が生まれる。  アルゼンチンとナイジェリアの試合で、メッシ選手(31)の守備に感動した視聴者からの「魂のスライディング!」というツイートを、“かたまりのスライディング”と読み上げたのだ。  しかし、もうサトミキを叩く視聴者はいなかった。当初の集中砲火に耐え、鋼のメンタルで立ち上がり、最後には誰も想像しなかった読み違いで視聴者をほっこりさせる。  攻撃サッカーを貫いた日本代表と同様、ブレずに自分を信じ続けた佐藤美希も今大会の勝者となったのである。

②足立梨花 「嫌なら私のツイッター見るなよ」勇気ある逆ギレ

 一方、短い期間で様々な表情を見せたのが、バラエティタレントの足立梨花(25)。  同じホリプロの後輩、佐藤美希が叩かれるとツイッターで援護した。「みんなが思ってるよりテレビで喋るのって緊張するし頭ではわかってても口が動かなかったりするものですよ」とフォローし、「みんなで成長を見守りましょうよ」とエールを送ったのだった。  そんなあだっちーにも凶暴な一面があった。日本とポーランドの一戦。議論を呼んだ10分間のパス回しに不満げな様子で、こうツイートを連投したのだ。「いやいや、そんな試合は見たいくない」(原文ママ)、「なんというか嬉しいんだけど素直に喜べないというか不思議な気持ちでいっぱいです」  これにサッカーファンから批判が殺到。すると、足立梨花のダークサイドが一気に爆発。「なんかほんとここ最近、サッカー関連でめんどくさい人多すぎ なんなの?好きなこと呟かせてよ 嫌なら私のツイート見るなよ 返事するなよ」とまくしたてたのだ。  後輩を思いやる優しさと、外敵に対するヒステリックな攻撃性。あだっちーの振れ幅に、器の大きさを見た思いがする。

③野村周平 炎上から謝罪の様式美、からのプチ抵抗

Nomura Shuhei in Kinema [写真集]

Nomura Shuhei in Kinema [写真集]

 足立梨花とは対照的に、すぐに謝罪してしまったのが俳優・野村周平(24)だ。  野村もまたポーランド戦での日本の戦いぶりに不満を抱いた一人。「えー。なにこの試合」、「俺がかっこいいと思ったサッカーが無くて悔しかった」とツイートしたところ、あえなく炎上してしまったのだ。  ネットユーザーからは、「日本のために頑張ってくれた方達にこの言葉は本当に失礼です」だとか「影響力のある人間が自分の価値観押し付けんな」とのリプライが寄せられた。  火消しに追われた野村は、こうツイートし謝罪。「日本を背負って戦ってくれた選手の皆様、スタッフの皆様には軽はずみな発言をして本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ありませんでした」  だが、納得いかなかったのだろう。謝罪ツイートのあと、野村は「まだ叩きたい、炎上したいならどうぞ」と、ささやかな抵抗を見せたのだった。  絶対に負けられない不毛な戦いが、そこにはある。
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究極のミスキャストだった大御所アナ
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