更新日:2021年09月24日 08:17
エンタメ

コスプレイヤーたちの夏、コロナ禍で「コスの頻度が上がった」人も

「宅コス」で初音ミクを

 闇蛇さんはイベント参加を自粛している代わりに、自宅で「宅コス」をして楽しんでいる。もし今年コミケが開催されていたら、どんなコスプレをしたかったのだろうか。 「今流行りの『東京リベンジャーズ』や『ウマ娘』はもちろん、いちばん大好きな初音ミクのコスをしたかったです」
闇蛇さん

思い入れが強い初音ミクのコスプレを自宅で楽しむ闇蛇さん

 闇蛇さんにとって初音ミクは特別な存在らしく、「ミクのコスプレを通してたくさんの方々と知り合えたので、特に思い出が詰まったキャラです」と語ってくれた。  アフターコロナでのイベント参加復帰に向けて、コスプレイヤーとしての気持ちを伺った。 「コスプレ活動の良さは、普通に生活していると出会えないような方々に出会えるところです。コスプレが好きな方、作品を愛している方など……。コスプレは自分の身体を使った作品への愛情表現だと思っています。コスプレ用品もどんどん進化していて、以前に比べると自分の解釈通りのコスプレを作りやすくなりました。次のイベントに向けてコスプレのクオリティを上げて、自分の中での解釈違いを潰していきたいです」

スタジオは予約が取れず、イベントはチケット争奪戦に

ねり梅

コロナ前の過去2回、夏と冬のコミケに参加経験があるねり梅さん

 イベントが軒並み中止になる中、限られた機会でコスプレを楽しんでいるコスプレイヤーも。「スタジオやイベントでは必ず感染対策のルールが定められているので、それを守って人に迷惑をかけない範囲で楽しんでいます」と語るのは、関東在住のねり梅さん(@nrumcos)だ。  ねり梅さんはコミケだけでなく、東京ゲームショウやワンダーフェスティバルにも参加していたという。 「私の場合、コロナがきっかけでコスする頻度が増えました(笑)。コロナ前はイベント参加がメインでしたが、イベント自体が無くなったのでスタジオに行くようになったんです。そこから格段に頻度が上がりました」  関東に限らず、筆者が住む関西でもコスプレ撮影スタジオは苦戦を強いられている。有名なスタジオの閉店もこの1年半で相次いだ。しかしねり梅さん曰く、「関東でも有名スタジオの閉店はありましたが、知ってる限りリニューアルして再オープンしている所が多いので、スタジオが減ってる印象はあまり無いですね」とのこと。  イベントが開催できない分スタジオで楽しめるのかと思いきや、実情は厳しいそうだ。 「スタジオはかなり人数を制限してるので、予約が取れないこともあります。イベントも『アコスタ(全国区の大手コスプレイベント)』は開催していますが……他にイベントがほとんど開催されていないので人気が集中してしまい、毎回チケット争奪戦です」  池袋サンシャインシティや埼玉スーパーアリーナなど、有名なランドマークで開催されることで知られるアコスタ。活動場所を失ったコスプレイヤーたちが一点集中し、チケット販売開始時にはサーバーダウンも起こっている。
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『ウマ娘』の併せがしたい!
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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