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人の姿に見えるふすまのシミ。触れると表情が変わってゾゾッ…

 夏の風物詩のひとつでもある「怪談話」。今回は、幼い頃に不思議な体験をしたという2人の女性に話を聞いてみた。

触れるとかたちが変わる、ふすまのシミ

布団

写真はイメージです(以下同)

 大阪府在住の林美穂さん(仮名・20代)。彼女は小学校にあがる前の出来事が大人になった今でも忘れられないという。 「霊感は全くもってないのですが当時古くて小さな団地に住んでいました。  寝るときは居間に布団を敷きつめて家族と寝ていたのですが、その日は布団の上でごろごろしながら、ふすまのシミを眺めていたんです。そしたら変わったシミを見つけて、それがお茶を飲んでいる女性の横顔に見えたんですね」  美穂さんいわく、その横顔はまるで江戸時代の女性のような髪型をしていたそうで、両手で湯呑みをもってお茶をすすっている姿に見えたという。 「水戸黄門とか、時代劇に出てくる町娘のような髪型でした」

女性が二コッと笑う

 奇妙なかたちのシミを見つけた美穂さんは、ワクワクして触ってみたくなったそうだ。 「おもしろーいと思った私は、シミを軽く指でこすってみました。すると、今まで横を見ていた女性が突然正面を向いたんですよ。しかもニコッと笑った顔になっていて……驚いた私は、別部屋にいた妹を急いで呼びました」  そして指を戻した途端、正面を向いていた顔はまた元の横顔になっていたとか。 「かたちが元に戻ったので妹に見せてやろうと思い、またシミをこすってみると、正面を向いてニコッと笑いました。思わず『ぎゃーーーっ!』と2人で叫び、妹と布団の上を転げ回りました。次に見たときには、また元の横顔に戻っていて……すごく怖くなったので、指に唾をつけてこすり、ふすまのシミを破ってしまいました」
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妹が放った言葉とは?
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'93年生まれのフリーライター。社会問題からトレンド、体験取材まで幅広く書きます。アイドルオタクに詳しい。Twitter:@mochico1407

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