「未経験からWebで稼げる」を鵜呑みに。貯金はたいて待っていた厳しい現実
コロナ禍による不景気から給料やボーナスはカット。会社では賃金上昇が見込めないなか、副業ブームが到来している。まったくの未経験から始められるものも少なくない。
「未経験からWebで稼げる!」というキャッチコピーに惹かれ、Webデザイナーを目指すことになった女性の実体験Web漫画「未経験から100話でキラキラWEBデザイナーを諦めるかけだしちゃん」が先日、Twitterでバズった。
作者のかけだしちゃん(Twitter:@kakedashi_chan)は、なけなしの貯金をはたいてWebデザイナースクールに入会! しかしそこに待っていた現実とは……。
そもそも数ある副業のなかでWebデザインを選んだきっかけはなんだったのだろうか。
「元々イベント会社の派遣社員をしていたのですが、当時コロナの影響を受けて給料が下がってしまったんです。バイト時代に比べると時給はまだ良かったので、初めはそこまで深刻には考えていなくて。ですが、父親が過去に大きな病気をして金銭面で大変だったことがあり、私も大きな病気をすれば1回で貯金が吹っ飛ぶなと思いました。そこから不安一直線で副業を考え始め、Webデザインを学んでみようと思いました」
SNSの広告でWebデザインが副業としてやっていける可能性を知ったかけだしちゃん。過去にWeb制作の職業訓練を受けていたこともあり、自分にもできるのではないかと思い始めたそうだ。
「まず副業で5万稼げたらいいなって。いつか本業と同じくらい稼ぐことができれば、片道90分かけて通勤しなくても済む……!と夢見るようになりました。そこでSNSで見つけたオンラインスクールに入会を決めたんです」
オンラインスクールへ入会するのにはお金がかかった。そしてそれは決して安いものではなかった。
「スクールには毎月数万円ずつ分割で払っていました。具体的な金額は言えないんですけど全額合わせると数十万。とにかくスキルを身につけたかったので頑張って奮発しましたね」
自己投資のために払うお金は惜しまなかった。スクールに入った当初は日常生活も充実していたそうだ。
「イベント会社の仕事も減っていたので、持て余した時間でたくさん勉強しました。スクールから与えられた課題をクリアしていくたび、大きな達成感が得られて気持ちがよかったです。“やった感”というんでしょうか。今思えば自分に酔っていたのかもしれません(笑)。講師の方も親身になってくれていて、わからないことがあればなんでも答えてくれました」
スクールによっては質問の回数制限があるところもあるようだが、そこは特に制限がなかったそうだ。
このまま順調にいけばWebデザイナーも夢じゃない!と胸を躍らせていた。ところが、とある出来事をきっかけに、講師への不信感が募るようになる。
コロナ禍で給料ダウン「副業で月5万円稼ぎたい!」フリーWebデザイナーに憧れて
入会を決意!スクール代金は分割で支払いながら…
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