更新日:2021年10月22日 19:23
エンタメ

“金融知識ゼロ”だった俳優が、30代で「資産運用アドバイザー」になるまで

自身の資産状況を把握できていない人も少なくない

崎本大海さんーーコロナ禍によってエンターテインメントは大きなダメージを受けました。  いざ「投資」という話になってくると、限られた人たちだけのもののように思われるかもしれませんが、自分なりの立場でエンターテインメントに参加したい一般の人は潜在的にもっといると思うし、そういった人たちをつなげる役割も担ってみたいです。 ーーTikTokなどで積極的に情報発信されていますが、そのなかで気づいたことはありますか。  僕のところにもたくさんお金に関する相談が寄せられますが、相談される案件に限って相談者本人もよく理解していないことが多いです。お金をめぐるトラブルのほとんどはそれと言ってもいいかもしれません。なので、自分が他人に説明できないことにお金を投じることはやめましょう、と言いたいですね。

ファイナンスについて気軽に話せる土壌をつくりたい

ーー資産運用アドバイザーと俳優のハイブリッドという唯一のキャリアを進む崎本さんが、今後、挑戦していきたいことを教えてください。  自分からお金の相談をすることをペンディング、保留にしている人が思った以上に多い。僕は弁護士でも警察でもありませんが、話を聞いてあげる存在がいるだけでも違うと思うので、もっとファイナンスについて気軽に話せる土壌をつくっていきたいです。  僕がなぜこうしてわざわざ自分の顔と名前をだして情報発信をしているかというと、芸能人でも会社員でも、セカンドキャリアを踏み出そうと考えている人に少しでも勇気を与えることができれば、という思いからです。同じようにパラレルキャリアを目指す人も応援したいですし、それを自分の身で実践することができれば、これ以上のことはないと思っています。 【崎本大海】 ’86年、東京都生まれ。6歳から子役として活動する。海城中学校・高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業。主な代表作は連続テレビ小説『わかば』『闇金ウシジマくん』『科捜研の女』など。現在は俳優業だけでなく、資産運用アドバイザーとして金融に関する情報発信も行う 取材・文/中村裕一
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
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