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ぶら下がり中年社員は不要。35歳以上のミドル転職、人事はぶっちゃけこう見る

転職前に副業・兼業でネットワークを広げる

「そもそも自分の強みや得意・不得意がよくわかっていないなら、基本的にミドル転職は考え直したほうがいい」と語る原氏。より良いかたちで転職を実現するファーストステップとしては、副業・兼業が選択肢になるという。 「現職の仕事をやりながら、できる範囲で副業や兼業に取り組み、自分でリスキリングして準備を整えていく。あとはネットワークを活かすのもポイントですね。結局、いい仕事ってハローワークや転職情報サイトだと全体的な傾向として数が限られるし、競争倍率も激しい。従来、日本人は1人で自分のキャリアに悶々と悩んできましたが、いい仕事って人脈ネットワークから舞い込むことも多く、結果的にネットワークに救われることがよくある。1人で悩んでいるだけではチャンスにつながりません」  昨今はSNSを使った転職活動やリファラル採用といった手法も増えているが、年齢に関係なく好奇心を持ってネットワークを広げ、行動を起こしていける人ほど、結局いいチャンスに巡り会いやすいようだ。

異業種・分野でもスキルを活かせるならば年収アップの可能性

「相談相手はキャリアコンサルタントのようなプロでも、くわしい知り合いレベルでもいい。ただ、普段から仲の良い友達は、自分と同じような環境で似たような情報しかもっていないことが多い。むしろ、たまにしか会わない親戚や、昔の友達などから意外な話が舞い込むものです。転職やセカンドキャリアについて考えていることをほのめかしておくといいでしょう。  今までとは異なる業種や分野でも『自分のスキルや経験を活かしてほしい』という職場があれば、そこでオンリーワンの存在として価値が高まる。同僚たちと差別化ができるぶん、年収アップの可能性もあります」
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会社に身を預けているだけでは危険
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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