仕事

ぶら下がり中年社員は不要。35歳以上のミドル転職、人事はぶっちゃけこう見る

会社に身を預けているだけでは危険

思い描くキャリア 原氏は「キャリアデザインが現在の中年以降の世代では圧倒的に不足している」とも指摘する。自分の強みや市場価値を見極めながら、未来のデザインを重ねていくこと。そのためにはキャリアコンサルティングを受けることも効果的であると説く。 「会社に自分の身を預けて、唯々諾々と会社に従って評価されている状態が、ある意味いちばん危険です。もちろん、そのなかで定年を全うすることも素晴らしい生き方ですが、変化の時代にセカンドキャリアを考えるうえでは、新しいことにチャレンジしたり、リスクテイクしたりすることが大切になる。  いまの日本企業に大変な閉塞感があるのは、“昭和の勝ちパターン”から時代の変化に対応できなかったから。これは個人レベルでも同じです。まずは、自分が具体的にどんなキャリアを思い描くのか。転職以前に、その思考がなければ備えることもできません」 【原正紀氏】 株式会社クオリティ・オブ・ライフ 代表取締役社長、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会 常務理事・事務局長。早稲田大学法学部卒業後、大手メーカーを経てリクルートへ入社。企業や官公庁、大学などへの提案活動を行なった後に、現在の会社を起業。企業への採用・定着・育成・人事制度構築などに関する活動のほか、これまで多数の経営者や個人と面談。人と組織のベストマッチングや、若者からシニアまでの個人のキャリア支援などを行なっている。近著に『定年後の仕事は40代で決めなさい 逃げ切れない世代のキャリア改造計画』(徳間書店)など <取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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