とはいえ、マズいと感じる部分もあります。それは、勉強よりお金を稼ぐことを優先してしまうことです。人生は子どもとして稼いでいる期間よりも、その後のほうが長いものです。 　一生分のお金を稼げたり、ずっと人気を保てたりするならいいですが、それができる子どもはほんのひと握り。人気の子役タレントでも、成長したらメディアで見かけなくなる人や、アイドルグループを卒業した途端に仕事がなくなってしまう人が多いです。 　だから、稼げなくなった後に生活していく術をきちんと身につけておくことが大切。そのための勉強を疎かにしていると、人生がハードモードになってしまうパターンをよく見かけます。 「稼ぎ方を知るのはいいが、実際に大金を稼いでしまうと怠惰になる」と危惧する人もいるでしょう。 　しかし、実際に数百万円を稼げるのはひと握り。そもそも「お金なんて簡単に稼げるし」とか思わせなければいいので、いくら稼いでいるかを子どもに教えずに親が管理すればいいだけの話です。 　仮に子どもが知っても、そのお金を使えなければ生活に変化はありません。だから、稼いだ額の多寡はあまり関係ないと思うのです。