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ダービー、桜花賞…来年のクラシックを沸かせる2歳馬の共通点は? 注目馬3頭を紹介

注目新馬トップ3

 では、今年のここまで(10月24日まで) のレースの中でラスト2ハロン目が速かった新馬戦トップ3を紹介したいと思います。来年のクラシック路線へ向けてぜひ覚えておいてください。 第3位 リアド 10月24日(日) 阪神5R  さっそく先週行われた新馬戦がランクイン。このレースではラスト2ハロン目のタイムが10.7秒でした。ちなみに、同タイムだったレースは他にもレディバランタイン、オタルエバーが勝った2例があるのですが、2頭が逃げて記録していたのに対しリアドは4コーナー3番手からの差し脚で記録していました。  10.7秒はレースラップなので逃げ馬が記録したタイム。そのためそれより後ろから競馬をしている馬はレースラップ以上のタイムを記録していることになります。つまり前述の2頭よりも価値が高くなりますので、リアドを取り上げました。  昨年は菊花賞と同日に行われた新馬戦を勝利したシャフリヤールが日本ダービーも制覇。セレクトセールで5億円以上の値が付いた良血リアドもそれに続けるか注目です。 第2位 ステルナティーア 8月8日(日) 新潟6R  新潟競馬場の外回り戦は速い上がり時計の出やすいコースですが、そのなかでも10.5秒はとても速いタイムでした。10.5秒は新馬戦限定だと2011年以降でラッキーライラック、ジャスタウェイらと同じタイムになります。いかに優れたスピードを有しているかが理解できるでしょう。  ちなみに、このレースで3、4、11着だった馬は次走以降に未勝利戦を突破しました。極限のスピード勝負になった一戦であっただけに他の馬も高い素質を有していたという事でしょう。  ステルナティーアも次走のサウジアラビアロイヤルカップでは来年のクラシックで注目の1頭と目されているコマンドライン相手に0.1秒差の2着に好走。今年の阪神JFや桜花賞、オークスで期待できる1頭だと思います。

素質は世代ナンバーワンも……

第1位 ルージュスティリア 8月1日(日) 新潟5R  そんなステルナティーアをもしのぐルージュスティリアの新馬戦で記録されたラスト2ハロン目のタイムはなんと10.4秒。2011年以降では7位タイとなり、同馬より速いタイムを記録していた6頭中3頭が後に重賞でも好走している条件です。 ルージュスティリアは10.4秒が記録された究極のスピード勝負を4コーナー6番手から差し切り勝ちしました。トップスピードは非常に優秀であるといえます。また、このレースで敗れた馬もすでに4頭が次走以降に未勝利戦を勝利。レベルの高いレースであったことがうかがえます。  本来であれば今週のアルテミスステークスに出走予定だったのですが、怪我のため出走を見送り。素質は世代でも屈指の存在だけに早期の回復を願います。復帰したときに忘れずにチェックしておきたい馬です。 文/安井涼太
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

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(秀和システム)

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