その婚活ノウハウは、自分の年齢に合っていますか?
早速、麻衣さんのプロフィール写真と文章から、改善ポイントを率直に伝えていきます。
「この写真だと、
幼いおばさんですね。アラサー向けの『美人百花』に載っているブランドを、27歳が着ればかわいいと思うんですけれど、37歳が着ちゃダメなんです。難しすぎるんです。服も写真も変えましょう。
この写真だとあんまり自立している女性にも見えないのでもったいないですよ。
ご自身の年収も高いので公開しましょう。趣味の筋トレは男性にも人気あるし、漫画好きも会話のきっかけになります。プロフィールで筋トレと漫画はアピールしたほうがいいですね」
「わかりました。今の結婚相談所は友達が副業で始めたところだし、間口を広げるためにももう一つ、A社という結婚相談所にも登録しようと思っているんですけどどうでしょうか?」
「こちらは同じ連盟加盟の結婚相談所ですし、お友達の相談所で十分ですよ。こういう外見のまま出会いの場を広げても結果は同じなので、
年相応の女性になって魅力を上げる努力が先です」
麻衣さんに限らず、ふんわりパステルカラーの服を着るのが婚活の正解と思っているアラフォー女性は多いのです。
婚活ノウハウの多くは30代前半以下向けでアラフォーが同じことをやると大惨事です。
【参考記事】⇒
婚活を“服で失敗してる人”の特徴。アラフォーの花柄ワンピがなぜダメか
麻衣さんは助言をすべて受け入れてくれました。ちょうどそのころ、体重も50キロ台に突入していたのです。筋トレで引き締まったメリハリボディを活かす、ボディラインの分かる服で写真を撮り直し、自己紹介文も変え年収も公開して掲載したところ、
10日で申し込みが100件を超えました。
申し込んでくれた男性は30代後半の同年代~40代前半が中心で、年収は700万~1000万円ぐらい、離婚歴がある方も増えました。
麻衣さんは私や友人仲人が「疲れない?」と心配するほど、1日2~4人で会うペースでお見合いを入れました。それまで苦戦していただけに、男性たちが申し込みしてくれることがとってもありがたかったそうです。
1か月で20人ほどと会い、真剣交際を申し込まれたのは3人、そのうち1人の男性と誕生日直前に真剣交際を始めました。プロフィールを変えて1か月半後のことでした。
「振り返ると、結婚相談所に登録して“入会バブル”が来なかったときはものすごいショックでした。活動の場を増やせばいいのかなと思って菊乃さんのところに相談に行った時も、自分の外見がダサいという事実にショックを受けました。仲人は友達だし、正直に言えませんよね。
自己流で婚活していたら、いまだにマッチングアプリで自分の相場を読み違えたまま婚活し続けていたかもしれません。
辛くても、他人からの指摘は必要だなと思いました」
麻衣さんは100人以上の男性から申し込みが来ても「素敵な写真を撮ってくれたカメラマンさんのおかげですよ」「素敵なプロフィール作ってくれた菊乃さんのおかげです」と、天狗になることもなく関係者の手柄にしてしまうような人柄の方でした。お見合いした20人男性のうち、向こうから断られたのは0件です。
10キロ近いダイエットも成功し、ご自分の努力で婚活成功させたのでした。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<取材・文/菊乃>
※女子SPA!より