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伝説の『電波少年』東大一直線、34歳で大学合格を果たした坂本ちゃん「衝撃的だった出会い」

人生を変えた電波少年のオーディション

坂本ちゃん――『電波少年』出演の経緯を教えてください。 坂本ちゃん:ある日、「日本テレビの新番組のオーディションがあるから、お前ら行って来い」って言われて。詳しいことは何も知らされずに行ったら、大きな会議室にものすごい人数の方がいて。最初知能テストを受けさせられたんですよ。 ――その時はまだ、「東大一直線」のオーディションだとはわかっていない。 坂本ちゃん:わかってないんです!『電波少年』って、ほんとガチで(笑)。  何のオーディションかわからないまま何回か呼ばれて、最後の面接の時に土屋さん(『電波少年』を手がけた土屋敏男プロデューサー)たちがいらして。その後、『電波少年』の前説を3回させていただきました。当時はそこでお客さんの反応をみるっていうのがあって。  それでまたしばらく経った頃、マネージャーさんに、日光江戸村で幽霊の格好をしてチラシを配る仕事があるから行って来いって言われて。行って仕事をして夜宿泊先で寝て、翌日トイレに入りましたら、トイレごとクレーンで持って行かれまして、気がついたら四谷のマンションでした。部屋には家庭教師として東大出身のケイコ先生(唐木恵子。現・春野恵子)がいらっしゃって、それからがスタートでしたね。

人生は、マイナスがプラスになる瞬間がくる

坂本ちゃん――最初企画内容を聞いたとき、どう思いましたか? 坂本ちゃん:土屋さんが「東大目指してください」っておっしゃられた時、運命がガラッと音をたてて変わるのを肌で感じました。「小学校3年生の時にタレントになりたいって思ったものが、いよいよ始まるんだ」って。 ――そして「東大一直線」に挑戦しましたが、もともとは大学受験に失敗して、高校卒業後プラプラしていたとか。 坂本ちゃん:日本大学の附属高校に通っていたんですが、大学進学のための試験に落ちて、一般入試でも落ちまして……。あの時大学生になっていましたら、電波少年のオーディションというチャンスもなかった。オーディションは、「高卒」が条件だったんです。ですから、それまでマイナスだったようなことも、時が経てばプラスに変わるタイミングがくる。人生はおもしろいですね。
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「幸せでしかなかった」受験生活
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