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50周年のラーメン「天下一品」。こってり誕生秘話と、意外な「あっさり注文率」を聞いた

内装や動線にもこだわりが

天下一品

奥にカウンター席があるレイアウト。「あっさりでも良いので食べてくださいというコンセプト」で、出路氏が色合いやデザインを決めたらしい

 ちなみに今回、取材に訪れた中野店は、一般的な天下一品と違った内装や動線にもこだわりがあるという。 「中野は食べ物屋さんや飲み屋さんが多く、住みたい街のランキングにも入るような居心地のいい街ですよね。店舗を作るなら、女性やご家族でも入れるようなお店にしたかったんです。入り口はカウンターで奥にテーブル席というのが一般的な飲食店の内装と動線なのですが、中野店はあえてそれを逆にして、家族連れでも入りやすい造りになっています」  ほかにもテーブルを少し大きめに変えて、子供連れでもゆったり座れるようにしたといい、実際に週末は家族連れが多くなったそうだ
天下一品

入口付近はカウンターになっている店舗がほとんどだが、外から見たときにテーブルが見えるようになっている

お客様に恩返ししたい木村会長の想い

 また、天下一品には2000年代から事業の多角化を行い、スパリゾートやホテルを運営するグループ会社もある。それがスパリゾート雄琴「あがりゃんせ」と、天然源泉の宿「ことゆう」だ。 「いつも会長は『お客様がいたからこそ、こうして大きく少しずつやけどこれた。最終的にはお客様のお陰やし感謝しなあかん』といっていました。そこで、今まで支えてくれたお客様がくつろげるスパリゾートやホテルを展開しました。もともと会長がサウナやお風呂が好きで、琵琶湖沿いに湖が一望できる場所があったというのもあります」  移動自粛や時短営業が叫ばれたコロナ禍での経営は大変だったようだが、今は少しずつ客足も戻ってきている。
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この先50年もこってりラーメンを守り続ける
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